『藝大生の自画像』 河邑厚徳
『藝大生の自画像』
河邑厚徳 NHK出版 2000円+税 東京藝術大学では、その前身の東京美術学校の時代から、4年生が卒業制作として自画像を描き、その作品を大学が買い上げるという制度があります。(当初は一部の作品だけを買い上げていたようですが、1902年からは全員の作品を買い上げているそうです。)1898年に始まったこの制度により(戦時中など一時期中断の時期あり)、現在、東京藝術大学は4800点を超える自画像のコレクションを所有しています。しかも、このコレクションは、原則として非公開なのです。 このコレクションの中には、後に巨匠となった画家の若き日の姿が描かれています。一例をあげると、青木繁、熊谷守一、和田三造、藤田嗣治、佐伯祐三などなど。そして、現在活躍中の千住博、村上隆の自画像もあります。 どの作品も、実に面白いです。時代背景+その時点での画風+自身のその時の心持や希望といったものがミックスされているような気がします。 実は、僕の父方の祖父も東京美術学校の卒業生です。卒業制作は、自画像のほか、自由課題の大作があります。その大作の方を祖父は長い間自宅に掲げていました。一時期一緒に暮らした時に、その絵を見て、なんと暗い雰囲気の絵なのだろうと思った記憶があります。(小学生の頃です) しかし、今、藝大に保存されている祖父の自画像を見てみたいと思います。当時の祖父は、どの様に自身を描いていたのでしょうか。想像するに、極めてオーソドックスな技法で、真面目に自身を描いているのではないかと思います。しかし、祖父はもっぱら静物や風景を描くことが多かったので、正直言ってわかりません。 何回かに分けて、展覧会をしていただきたいものです。DVDを作っていただいてもいいですね。どうにかして、祖父の自画像を見てみたいと思うのです。
by makani_tomo
| 2007-11-21 23:05
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