南アルプス縦走(2日目)
02:00 起床
寒さのあまり、ゆっくり寝ても入られず、早めに起床。靴下がほとんど乾いておらず、やだなぁと思いつつ、着替えます。ミニあんパンを3個食べて、水場で水を汲み、シェルターを撤収して出発の準備を整えます。 03:12 熊の平小屋スタート 暗い中小屋を後にして、南下を続けます。北荒川岳を目指して登る途中で明るくなってきました。広々としたザレ場に出ると正面に塩見岳が迫っています。これは、スゴイ迫力です。でも、いまから登るのです。 少し左に回りこんで塩見岳に取り付きます。途中、鹿の大群が、下のほうを駆け抜けていきました。塩見岳への登りは、キツイです。かどきちさんは、グイグイ登りますが、僕は時々足を止めては休みを入れながらしか進むことが出来ません。 途中、雲の向こうに富士山が見えました。 06:48 塩見岳 スタートから3時間36分で塩見岳に到着です。予定よりもずいぶん時間が掛かってしまいました。やはり暗い間はどうしても速度が鈍りますし、急登に弱い(=登りの脚力が弱い)事実が如実にタイムに表れてしいます。 お腹が空いたので山頂で腹ごしらえと思っていたのですが、風が強くて落ち着いて食べることができないので、気を取り直して、先に進みます。遠くに塩見小屋が見えました。 お天気が良くなってきたので、ザックに帽子止めを流用して、濡れた靴下を干します。今日一日干しておけば、何とかならないものかと... 07:22 塩見小屋 コーラ(200円)を購入。疲れたときのコーラは美味しいです。そして、伊那のコンビニで購入したおにぎり2個を食べました。既に賞味期限切れですけど、まあ平気でしょう。 約25分の休憩の後、三伏峠小屋に向けてスタートです。しかし、下からは団体登山者が登ってきます。シングルトレイルなので、下りの我々は待ち状態。3連休の初日ということもあり、塩見小屋はずいぶんにぎわいそうです。 ここからは、比較的緩いアップダウンを繰り返します。気温も上がってきます。三伏小屋は登山口からアクセスがいいからでしょうか、ポツポツと登山者ともすれ違います。 09:27 三伏峠小屋 ここは、日本一標高の高い峠なのだそうです。ここでひと休みし、炭酸飲料MATCH(400円)を購入し、塩見小屋で仕込んだアルファ米の海老ピラフを半分ほど食べました。さて、ここまでで予定より遅れています。確実に明日中に東京に帰る必要のあるかどきちさんは、ここで下山。かどきちさん自身のペースで進んでいれば、予定通りのスケジュールで行けたはずですが、僕のペースに合せていただいたために、こういうことになってしまいました。申し訳ありませんでした。 僕はというと、最悪17日の帰京も覚悟の上で、予定の行程を先に進みました。まずは水の確保です。水場は小屋から少し下ったところにあります。水を満タンにしたら、さぁ気を引き締めてスタートです。時間はまだ朝の10時過ぎ。ここからはひとり旅。遅れをどの程度取り戻せるのか。明るい間に赤石岳に行くことはできるのでしょうか。 お天気は最高です。誰とも会わない静かな南アルプスの尾根道。何を考えるでもなく、ただただ足を前に進めます。大きな山の中で、小さな人間がひとり動いている。そんな感じです。気持ちがだんだん、山に溶け込んでいくのを感じます。 13:19高山裏非難小屋 既に営業期間は終わっており、人影はありません。小屋前のベンチ?に座り、海老ピラフの残りを食べました。そして、次の食事のためにアルファ米(五目ご飯)を仕込みます。約10分の休憩の後、荒川前岳を目指して先に進みます。 瓦礫の道をひと足ひと足登ります。しかし、なにやらお腹がゴロゴロ、不穏な雰囲気です。そういえば、伊那を出て以来トイレに行ってません。意識を上に向けて先に進むのですが、どうにも力が入りません。かといって、この大斜面で身を隠す場所はなし。こういう時に限って、午後初めての登山者(LA SPOLTIVAのシューズを履いたトレイルランナー風の若者)とすれ違います。 15:46 荒川前岳 腰が引けた情けない体勢で登りながら、かどきちさんと一緒に下山しなかったことを、一瞬後悔。しかしなんとか踏ん張り、広々とした山頂へ。中岳方面に向かい、そこから小屋方面に下りてゆきます。ああ、小屋までの道のりの長いことよ。 16:16 荒川小屋 トイレに駆け込み、しかしあまり状況は好転せず、しばらくじっとしていましたが、ようやく落ち着き、トイレ脇の階段を登って先を急ぎます。それでなくても日暮れまでに時間がないのに、40分近くも停滞してしまいました。 しかし、慌てても仕方ありません。むしろ気持ちを切り替えて、落ち着いて先を進むべきでしょう。幸い、空はスッキリときれいな夕空です。明るいうちに、これからの行程をシッカリと見ておかねば。 次第に辺りが薄暗くなり、早めにライトと予備の電池を取り出しました。幸い、夜間の行動には慣れて来ました。慣れを過信してはいけませんが、少なくとも、ちゃんと踏み跡や印を見逃さなければ、大丈夫なはずです。時間よりも安全確実が優先です。 19:21 赤石岳 段々風が強まってきました。吹きさらしの山頂をととっとと離れて、百間洞に向かいます。この辺り、景色を見ておきたかったけれども仕方ありません。ひたすら、踏み跡と印と、時々出てくる道標を確認しながら進みます。 21:27 百間洞山の家 シェルターを張り、中にもぐりこんで、夕食です。簡易湯沸かし器で水を温めてアルファ米を戻し、更にレトルトの中華丼を温めます。う~む、さすがに熱々にはならず、レトルトも中途半端な出来具合。もう少し何とかならないものかなと、このあたりは今後の研究テーマです。 この夜は風も強く、めんどくさいのでペグで固定されていないシェルターは、しばしば風に吹かれてゆがんでいます。今夜はフリースも着込みましたが、やはり寒いですね。8月中旬だとどうなんでしょうか。明日は、忙しくなるはず....と少し身体を休めました。幸い、決定的な故障もなく、まだ身体は動きます。気力も十分。足りない実力は、粘りで補うしかないですね。
by makani_tomo
| 2007-09-18 22:44
| TJAR
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