走る!飲む!読む!

TJAR2008(怪我・故障編)

TJAR2008に参加して、参戦中とその後の身体的な変化について、気付いた点を記しておこうと思います。もはや完全に自分のための備忘録なので、興味がない方は読み飛ばしてください。

<本戦前>
本戦前、決して万全の調子で臨めたわけではありませんでした。選考会Bで、終盤左足首(脛の下部)を痛め、その影響は直前まで続き、ほとんど走ることが出来ていなかったのです。ちなみに、選考会B以降本戦までの3週間の間、ランニングは全くしておらず、普段の階段トレーニングをゆっくり登り程度で数回行ったのみでした。

直前の木曜日に関根先生にマッサージをお願いしたところ、この左シンスプリントに気付かれて、蜂窩織炎(ほうかしきえん)の可能性もあるとのこと。あわてて、整形外科に行きました。(結果は、問題なし。)

そんな状態でスタートラインに立ったわけで、実は一番の不安は、馬場島までの30kmを走ることが出来るか?ということだったのです。

その他の体調は悪くありませんでした。選考会Bの時は、高速バスで変な体勢で寝ていて、背筋を痛めたのですが、今回の高速バスでは、気を付けていました。

スタート前は、身体を休めるために魚津のビジネスホテルで、シャワーを浴びて、ビールを飲んで、ベッドで寝ていました。グッスリ眠ることは出来ませんでしたが、身体を休めることは出来たと思います。

<基本のケア>
僕のレース時の基本の予備的ケアは以下の通り。
・キネシオテープ(脛1本,ふくらはぎ1本,大腿四頭筋1本,膝回り1巻)
・バンドエイド(足親指爪,足親指左右脇,足人差指の先,足小指)
・スキンガード(両足かかと,右足小指下)

<本戦中>
心配していた左シンスプリントは、最後まで問題ありませんでした。あれほど痛かったのに、そして本戦でも相当な負荷を掛けたはずなのに、なぜでしょう?よくわかりませんが、やはり選考会Bで使った某メーカーのコンプレッション型のソックスが原因ではないかと思っています。(既に、そのソックスは処分しました)

~膝及び大腿四頭筋~
最初に違和感が出たのが、左の膝、お皿の外側付近です。比較的表面上の痛みなので、最初は違和感程度から始まりました。たぶん、雄山から下るあたりで既に感じ始めたように思います。膝は、僕のウィークポイントなので、長い行程の中でいずれは出るだろうと思っていました。しかし、1日目で既に出るとは、正直言って先が思いやられました。

とりあえず、五色ヶ原山荘で痛む箇所に簡易鍼を貼り、キネシオテープで軽めの補強をして先に進みました。その後、鎮痛剤を飲み、気にしながら進みましたので、何とか平気で、3日目のロードでも歩く分には問題ありませんでした。(つまり、走ることはほとんど出来ないということでもあります。)

4日目の檜尾岳への登りでは、表面的ではない痛みに襲われ、リタイアという文字が頭に浮かびます。簡易鍼を追加し、キネシオの上に固定テープを貼り、補強度合いを高めました。この皿の奥のズキーンという痛みは、かなり強烈で、膝がある角度になった状態で、ある一定以上の荷重が掛かると来ます。木曽殿越への下りは、かなり難儀しました。

幸いなことに、登りへの影響は比較的軽微でした。お陰で、なんとか完走できたわけです。

この左膝の痛み、駒ヶ根の街に下りたら、かなり軽減していました。階段もそれなりにスムーズに降りることが出来ました。不思議なものですが、膝の使い方が違うということなのでしょう。

南アルプスへも左膝をだましながら登りました。しかし、仙塩のダラダラしたアップダウンは、相当負荷を掛けていたと思いますし、それをかばっていた右足を、確実に痛めていたのです。

6日目の夜、赤石岳のピークを過ぎてすぐ、右足大腿四頭筋がズキッと悲鳴を上げ始めました。「ここまで左をカバーしてきたけど、そろそろ限界です。」と言われているようでした。そして、岩場の下りで左右共に足に力が入らず、転倒。左足脛や左腕肘などに擦過傷。まあ、これくらいで済んで、よかったと言うべきでしょう。何といっても2900m以上ある岩場で、夜間の転倒ですから。この傷は、夜バンドエイドを貼っておきました。

右足大腿四頭筋は、シェルターの中で、ご飯も食べずにマッサージです。「明日は動きますように、明日は動きますように...」と唱えながら。翌日、やはり右足は痛むので、兎岳の手前で簡易鍼&キネシオテープです。これで少しマシになりました。

最後8日目に痛みが出たのが、左の大腿四頭筋です。これは、ゴール後1週間以上経った今でも、少し痛みが残っています。右足大腿を痛めて、それを左でかばい、左の大腿筋も...ということでしょう。特に富士見峠あたりからのロードの急な下りで痛みが顕在化してきました。

総合的に見て、それなりに鍛えてきたつもりであっても、まだまだ膝及び膝まわりの筋肉が弱いということでしょう。今後も、最重要の強化ポイントになります。

~足裏・かかと~
TJARでは多くの人が、足裏のトラブルに悩まされるようです。僕もその話は聞いていましたし、昨年のひとり選考会Bでは、雨の中濡れたソックスで動き続けて、太郎平あたりで既に大きなマメを作ってしまい、後の行程でずいぶん苦労しました。

そういうこともありましたので、足裏は常にケアしていました。基本的には、濡れたソックスは交換する。早すぎてもダメで、シューズが乾き始めたくらいのタイミングで替えるのがベストかと思います。脱いだソックスは、カッコ悪いですが、ザックに取り付けたキャップホルダー(帽子が飛ばないように服に留める紐)を利用して干しました。

休憩や食事の時には、なるべくシューズを脱いで、足を冷す、ソックスやシューズの中を乾かすことを心掛けました。夜寝るときは、乾いた靴下に履き替えて、足先を冷さないように心掛けました。そして、むくみを少しでも防ぐために、ザックの上に足を置いて、少し高くして寝ました。

とはいえ、長いロードは足裏を容赦なく痛めつけてくれます。3日目のロードでは、足裏が熱くなり、スーパーでもらってきた冷凍食品を持って帰る時に使う氷を利用して、道端で足裏のアイシングをしていました。

木曽駒高原スキー場に到着し、これはこの後に響きそうだなと思い、少し早いかと思いましたが、スキンガードを足裏かかとに、ベッタリと貼りました。これは皮膚にも馴染むので、足裏に貼ってもあまり違和感はありません。この早めの処置のお陰で、足裏は7日目まではほぼトラブルなしでした。6日目終了時点で、スキンガードでガードし切れなかったかかとの脇にマメが出来始めましたが、早めに処置をしたので、問題はありませんでした。

しかし、8日目になると話は別です。長いロードで足裏を酷使し、かつ足裏をアイシングする暇もなく前進を続けたので、右足かかとに大きなマメが出来てしまいました。しかし、これはゴールして初めてわかったことで、それまではなんだか痛いけどっていう程度の認識で歩いていました。

長い時間活動すると、ある程度の影響は仕方ありませんが、今回は7日目までいい状態を保つことが出来たと思います。8日目は、気にせずガンガン行きましたので、仕方ないです。スキンガードを早めに使うことで、かなり効果があることがわかりました。

~むくみについて~
足のむくみは、少なくとも前半戦では感じませんでした。市野瀬で0.5cm大きなシューズに替えた時点でも、まだ少し余裕があるなという感じでした。足のむくみを感じたのは、やはり7~8日目のロードです。やはり、0.5cm大き目のシューズを用意しておいて正解でした。

鈴木選手の様に、後半はロード用のシューズを...と少し考えましたが、塩見や荒川、赤石を考えると、無難にトレイル用のシューズを選択しました。

足だけでなく、手もむくみます。これも、8日目に顕著でした。手がパンパンに腫れて、指紋が伸びるようです。手を握る時の感覚が変なのです。力いっぱい握ると、手が破裂しそうな感じでした。

顔のむくみは実は自覚症状はありませんでした。鈴木選手に、むくんでいますね~って言ったら、君もむくんでいるよ~って言われて気付きました。スタートしてから、鏡を見ることがなかったので、自分がどういう顔をしているか気付かなかったのです。立山であった人に7日目茶臼小屋手前で再び出会い、「顔つきが変わりましたね」と言われて、精悍になった?と思った僕がバカでした。単にむくんでいただけです。この顔のむくみは、主に寝不足から来るのではないかと思うのですが、どうなんでしょうか。

<ゴール後>
膝の痛みはそれなりなのですが、急に足裏のマメの痛みが顕在化してきました。不思議なもので、ゴールするまで待っていてくれたかのようです。夜、処置をしましたが、足のむくみと共にすぐに水がたまるので、痛みは続きます。結局、むくみが引いてくる木曜日(ゴール後4日)くらいまでは、痛みは続きました。マメの痛みをかばって歩くので、足の変な筋肉が痛くなります。2次災害的なものですね。

ゴール後最大の変化は、やはり足のむくみです。これは、ゴールしてから、ドンドンむくみがひどくなるのです。過去にもこういうむくみは経験しているので、特にあわてることはありませんが、さすがに今回は過去最大級にむくみました。

ゴール翌日の左足
f0015348_18343089.jpg


ゴール後8日後の左足
f0015348_1835989.jpg


21日に関根先生にマッサージしてもらって、その日の夕方頃からむくみが引き始めました。まあ、こればかりはある程度仕方ないですね。26日時点でもまだ、足には赤みが残っています。

胃腸の調子は、レース中もその後も問題なしです。これは非常にありがたいことで、レース後63.4kg-4.6%にまで落ち込んだ体脂肪率は、60.7kg-9.0%にまで回復してきています。食欲のままに、かなりシッカリ食べています。

ゴール後、5日間くらいは強烈な眠気がありました。それと共に、自律神経が変調をきたしていたようで、急に暑くなって汗をかいたり、逆に寒気がしたり。これも、ゴール後4日くらいで収まりました。

さすがに、8日近く運動を続けると、身体の様々なところに故障や変調をきたすようです。これは、ある程度仕方がないことでしょう。そもそも、出場以前からTJARは痛みと如何に共存して進むかの勝負になると思っていました。そして、その通りになりました。そういう意味では、心構えは出来ていたのだと思います。

しかし、7日以内でゴールした人のように、最後のロードでも少しは走りたいものです。2年後に挑戦するならば、最後のロード区間で少しでもいいから走ることを目標にしようかな。7日間、膝などを致命的に痛めず、畑薙に下りてきて、最後は静岡市内を走ってゴールに向かいたいものです。これは、欲張りな希望でしょうかね。
[PR]
by makani_tomo | 2008-08-26 10:40 | TJAR
<< TJAR2008 記録と記憶と名誉 TJAR2008(食事・食料編) >>



走って、飲んで、そして読んでおります。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧