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選考会B(詳報)

00:00 雄山(スタート)
風はあるもの、寒くはなく、参加者は皆着込んでいた雨具(防寒着)を脱いでスタートです。月が明るく照らしてくれているので、下りも比較的順調に進みます。そんな中でも、速い人たちはどんどん先に下ってゆきます。ライトの明かりが、転々と動いていくので良くわかります。

雪渓も難なく通過、鬼岳を巻いて、獅子岳を経てザラ峠に下ります。昨年は、ガスと雨の中で、自分の足元しかわからずに通過したので、スピードも出ませんでしたが、今年は比較的快調に進むことが出来ました。

1:50五色ヶ原山荘
木道が現れたら五色ヶ原です。昨年は山荘のオヤジさんにパックの牛乳をもらったなぁと思い出しながら、給水もせずにスルーです。今回は、荷物を軽くするために、ハイドレーション内の水を約1Lと少なめにしました。いつもは2L近く入れてスタートしています。今回は1Lでスゴ乗越小屋まで持たせる予定でした。五色ヶ原山荘を2時間で通過できたら上出来と思っていましたし、現実には2時間半以内ならOKというつもりだったので、このタイムでの通過はやや驚きでした。

五色ヶ原山荘を過ぎて登る途中で、北海道から参加の後続ランナーに抜かれました。しかし、予定よりもずいぶんアドバンテージがあるので、マイペースで進みます。

越中沢岳の手前のハイマツ帯のピークで、道を見失い、しばしウロウロ。すると、かどきちさんとみどりさんが追いついてきました。3人でコースを見渡していたら、みどりさんが○印を見つけてくれて、無事に通過。そこから先、しばし3名で進みます。集団で行動すると、こういう時に助かります。

スゴの頭の手前で、雨具を着ている間にひとり遅れて、急坂をガリガリ登ります。スゴ乗越に降りる途中で、先に行く2人のライトが見えて、ちょっと安心です。乗越にも雪がずいぶん残っていました。

04:33(02:42)スゴ乗越小屋
乗越から25分くらい登ると幕営地が現れ、その先が小屋になります。先着のかどきちさんとみどりさんが、補給などしていました。僕も雨具をしまい、給水して先を急ぎます。ちなみに、ハイドレーションの中は、200mlくらいの残量でしたので、ちょうど良い量だったといえます。

ここから、北薬師岳への登りは、なかなか手ごわいことを昨年経験しています。そして、今年は残雪が多いので、長い雪渓の登りがありました。軽アイゼンは持っていたのですが、使うレベルではないので、慎重に踏み跡をたどるように登りました。

途中、スゴ乗越小屋を先に出たみどりさんに追いつきました。僕よりも格段に実力が上の彼女に、追いつかれることはあっても追いつくことはないはず。なぜ?どうやら、眠気でスピードが落ちていたとのこと。その後、2人で進みます。

夜が明けるに従い、明るくなるのはいいのですが、雨が強くなってきました。途中、稜線上の雪渓の通過時は、偶然にも風も雨もなかったのですが、強風ならかなり危ない箇所になるでしょう。それでも、北薬師岳から薬師岳あたりでは、右(北西)からの横殴りの雨で、右側の頬が冷たくなる状態です。早くこの状況から抜け出したくて、薬師岳でもラップタイムを取っただけで通過、急いで高度を下げました。

06:37(2:03)薬師岳
薬師岳から先は、しばらく走ることの出来る区間です。そろそろ薬師岳山荘から登ってくる登山者も増えてきました。声を掛けながら、どんどんパスしていきます。山荘もパスして、薬師峠に下ります。今度は太郎平の幕営地から登ってくる人も大勢です。

幕営地にはテントがたくさん。これを横目に少し登り、木道に入ります。雨も段々強くなってきて、早く小屋に着きたい一心で、自然にスピードが上がりました。

07:28(00:51)太郎平小屋
小屋に入ると、なんと須田さんに出会いました。別行動で練習に来ていると聞いていましたが、ここで出会うとは。小屋ではペプシコーラ(300円)を買い、ミニあんパン2個を食べ、ソックスを履き替えて、給水をしてスタートです。入れ替わりに、岩瀬さんが小屋に到着しました。

昨年は、このあたりで背中の荷物で肩が痛くなったのでした。今年は大丈夫。特性ショルダーのおかげでしょうか。雨は降っていますが、ジョグモードで先行したみどりさんを追います。

北ノ俣岳付近でみどりさんに追いつきました。不思議です。通常なら追いつけるはずがないのに。ペースを上げ過ぎたでしょうか。再び2人旅です。途中、登山者に声を掛けられながら進みます。おしゃべりしながら進んでいたら、いつの間にか黒部五郎の手前で、先行していた選手に追いつきました。(みどりマジック!)

さて、この黒部五郎の登りが、中盤の難所です。幸い陽が差してきて、行程中唯一景色が楽しめた瞬間です。しかし、僕の足は、かなり疲れてきていて、ここでみどりさんに置いていかれました。

何とか黒部五郎の肩までたどり着き、五郎のカールに下ります。比較的順調に足を進めたのですが、小屋の少し手前で、うっかり道を外してしまい、ウロウロしている間に先ほどパスした選手に先行されました。

10:58(03:29)黒部五郎小屋
この小屋は、実にのどかな雰囲気の中にたたずんでいます。いつか、ここでゆっくり過ごしたいものだと思いながら、コーラ(350円)を購入し、ミニあんパンとカロリーメイトを食べて、先を急ぎました。

三俣蓮華岳には、何気にキツイ登りが続きます。気持ちがダレ気味になるところなのですが、時々出会う登山者の方々から、「あなたも選手なの?さっきも女性が走って行ったよ!頑張って!」などと声を掛けていただけるので、その都度気持ちが引き締まります。予定よりも1時間以上アドバンテージがあるので、気持ちに余裕を持って進むことを心掛けました。

13:16(2:52)双六小屋
昼過ぎの小屋前は、大勢の登山客でにぎわっていました。空も珍しく雲が途切れていて、行く先のルートが見渡せそうな一瞬でした。しかし、最後の給水をして、小屋でコーラ(350円)購入し、西鎌尾根に向かってスタートしたあたりから、再び雲が覆い始め、雨もぽつぽつ。どうも、今回天気には恵まれませんでした。

コーラパワーで樅沢岳をクリアし、いよいよ西鎌尾根に入ります。序盤は、軽いアップダウンの繰り返しです。ところどころ、雪渓を通過するときは、慎重に足を進めます。槍ヶ岳方面からの登山者にもまだ出会う時間なので、気分的には安心です。

しかし、左俣岳を越え、後半戦に向かうあたりから雨が強くなります。千丈沢乗越手前のクサリ場あたりでは横殴りの雨です。一番嫌なところで、この天気には参りました。が、前進あるのみ。しかし、足元には最新の注意を払います。

槍が近付いているはずなのですが、その姿は全く見えずです。千丈沢乗越を越え、気の抜けない状況が続きます。そして肩の直下のキツイ登りです。○印をたどって、登りますが、さすがにゆっくり休みながらしか登ることができません。やはり、ここは楽ではないです。しかし、これを登り切ったら、今日の登りは終わりです。最後の力を振り絞ります。

16:08(2:52)槍ヶ岳山荘
双六小屋から、休憩補給を含め2時間52分で到着です。昨年9月の復習時には、いいお天気で3時間7分掛かっていますから、今回の悪天候でこのタイムは、僕にとっては上出来です。

ここまでくれば、あとは下りのみ。ただし、長い下りです。時間的には22時間という目標タイムにも余裕があるので、無理する必要はないと判断し、慎重に下ります。昨年は、暗い中の雪渓のトラバースで戸惑ったので、今回は明るい状況で、ルートをシッカリと確認します。

殺生ヒュッテへの分岐から、ガレ場を少し下り、ひとつ目の雪渓を右斜めに下ります。旗に沿って下るのがポイントです。さらにガレ場を少し下り、ふたつ目のガレ場を、また右斜めに下ります。すると、坊主岩小屋(播隆窟)に出ます。この近辺には、○印や×印がやたらに多いので、うっかりすると進む先を間違いそうになりますが、あくまでも下る方向に進みます。ほどなく、初めて左方向への雪渓のトラバース。更に下ります。細かな九十九を繰り返し、梓川の上流に当る沢を渡る頃には、もう迷うこともなくなります。

この頃には、左足首(正確には、スネの最下部)あたりが傷み始めます。無理をして走っても仕方ないので、早歩きで歩を進めます。ババ平は大勢のテントで色とりどり。にぎわっていました。槍沢ロッジでは、テラスでくつろぐ人たちから、声援を受けました。

18:34(2:25)横尾山荘
三連休中日の夜とあって、このあたりのキャンプ地も大賑わい。グループで楽しそうに食事中。ああ、お腹すいたなぁ、と楽しそうな人々を横目に見ながら、先を急ぎます。おそらく本戦でも、このあたりでは早歩きでしょう。関門閉鎖時間が迫っていたら、走るかもしれませんが、早歩きで槍ヶ岳山荘から上高地までどのくらいで行けるのか、確認するつもりで進みました。

ハンドライトを取り出し、点灯です。意外と先は長いのです。しかし、ここまで着たら、ほぼ20時半までにゴールできることがわかり、気分的にも楽になります。上高地に着いたら、何か暖かいものを食べたいな...と思いながら、早歩きです。

徳沢の売店もパス、明神館もパス。サクサク進みます。

20:17(1:43)上高地河童橋(ゴール)
上高地のキャンプサイトを通過すると、河童橋です。20時半を余裕でクリアしてのゴール。疲れたけど充実の山行でした。誰か先のゴールした人がいるかなと、しばし座ってみたものの、誰もいないようでした。後から確認したら、僕以前にゴールした5名は、終バスに間に合ったようでした。

じっとしていると寒いので、バスターミナルの方で、何か食べることができないかと移動してみましたが、既に真っ暗で、人影がありません。ウロウロしていたら、店のおじさんに怪しがられて、怒られる始末。仕方がないので、キャンプサイトに戻り、シェルターを張って休むことにしました。夕食は、行動食の残りのソーセージ少しと、アーモンド。ちと寂しい上高地の夜でした。しかし、タイムを含め今回の選考会の内容については、非常に満足のいくものでした。反省点もありますが、まずは充実した気持ちで眠りに付くはずでした。しかし...
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by makani_tomo | 2008-07-22 19:11 | TJAR
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