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選考会A(詳報)

7月6日、TJAR2008の予選会Aが開催されました。

コースは、菅の台バス停をスタートし、黒川林道をたどり、伊勢滝の先から登山道に入り、木曽駒ケ岳-宝剣岳-檜尾岳-空木岳と稜線をたどり、池山尾根を菅の台バス停までも戻る約42.1km。コースタイムは22時間10分。このコースを13時間13分(コースタイムの60%)で完走しなくては、予選は通過できません。

今回の予選会に参加したのは、男性13名、女性3名の計16名です。過去に様々な大会で上位の成績を収めている人も多数います。

菅の台バス停に1時に集合し、ブリーフィングと装備点検。

2:00菅の台スタート
19名の選手が一斉にスタート。たまたま僕が、先頭にいた関係で、黒川林道に入るまでは、先頭で走ります。しかし、林道に入りスピードが落ちると、次々と抜かれます。さすがに、レベルが高いです。

3:50(1:50)伊勢滝<目標1:45>
1時間50分で伊勢滝に到着。ここは、道に水が大量に流れ出していて、シューズやソックスを濡らしたくなければ、上手い具合に石を見つけて飛ぶしか方法がありません。予習のときには、きわどい状況で飛びました。しかし、今回は暗い中通過するはずなので、やや大きめのスーパーのビニール袋を2枚用意しておきました。(秘密兵器その①)ビニール袋に中に、足を突っ込み、口を縛ると、ざぶざぶ水の流れの中を渡ってもシューズやソックスが濡れることはありません。使い終わったビニール袋は、その後ゴミ袋として使いました。

さて、登山道に入ります。2週間前に予習にきているので、記憶も確かです。暗い中を進みますが、途中3箇所ほど、違う方向に進みそうになりましたが、数歩で間違いに気付き、結局ほぼミスなしで8合目まで抜けることが出来ました。

馬ノ背には、雪が残っていますが、慎重に足を運べば、軽アイゼンなども使わずに通過することが出来ます。稜線には選手以外に人はおらず、静かな尾根走りを楽しむことが出来ます。北西方面には御嶽山、そして北アルプスも見ることが出来ました。
ちなみに、今回は本気モードでしたので、デジカメは持たずでした。

6:30(4:30)木曽駒ヶ岳<目標4:20>
早朝の木曽駒ヶ岳山頂には、数名の登山者のみ。静かな山頂です。ここは挨拶だけして、立ち止まらずに宝剣山荘に向けて下り始めます。ケーブルカーが動き出す時間だと、ここは一般登山者も多く、すばやく駆け下りることが出来ないのですが、今回はサクサク下ります。中岳は巻き道を選びました。

6:45(4:45)宝剣山荘<目標4:40>
今回の選考会の唯一の関門が宝剣山荘です。関門閉鎖時間はスタート後6時間。昨年は、7合目前後の登山道でコースロストし、時間と体力を無駄に消耗し、気持ちも切れて8合目以降ゆっくり歩いていたので、この関門に引っかかってしまったのでした。
水は途中の沢で満タンにし、予備のボトルも持っていたので、補給はせずにミニクリームパンを口に加えながら、先を急ぎました。

宝剣岳前後の鎖場は気をつけて慎重に抜けます。こんなところで、怪我をしては元も子もない、というか、命にかかわります。レースですが、安全に勝るものはありません。こういうところは、慎重に進むに限ります。

極楽平付近は、走ることが出来ます。お天気が良く、日が高くなるに連れて、強い紫外線を肌に感じます。

8:35(6:35)檜尾岳<目標6:40>
稜線上のアップダウンが続きます。目指す山並みが見えているだけに、あそこまで行くのかと一瞬弱気になるのですが、昨年の復習時のタイムが気持ちの支えになります。コンディションも悪くないので、昨年よりも、いいタイムで通過できるはずです。

檜尾岳山頂では、高濃度酸素水(秘密兵器②)で補給します。通常の水の15倍の酸素が含まれているということです。まあ気休めですが、予備に水のペットボトルを持ってくるなら、重さは変わらないので、こういうのもアリかもしれません。

熊沢岳への登りは、大きな岩をいくつも乗り越えなくてはなりません。このあたりも慎重に進みます。檜尾→熊沢はコースタイム110分なのですが、実走50分くらいまでしか短縮することが出来ません。

熊沢岳の先のハイ松帯で一瞬迷いました。実は、昨年の復習時にも迷いました。もっとも、行くべき道は見えているので、記憶をたどって、ああ尾根側から行くのだったと戻ろうとしたところに、小虫さん、宮崎さん登場。3名でハイ松帯を通過しました。

途中、ハイ松に隠れていた切り株で、右足首をしたたかに打ちつけ、しばし悶絶。その後は、右足の踏ん張りが効かなくなりました。しかし、どうにかダマシダマシ走ったり、登ったりはできました。岩場を登れないほどのダメージを受けていたらと思うと、ちょっと怖くなります。

8:21(6:21)木曽殿山荘<目標6:20>
東川岳を越えると、木曽殿越に向けて急降下です。山荘では、ポカリスエットを1本買いました。実は今回ハイドレーションの中味は水にしました。慣れていないせいか、どうも味気なく感じます。沢から直接の飲む水は冷たくて美味しいのですが、長い時間背中で揺られて生暖かくなった水は、どうも物足りなく感じてしまい、ポカリを買ってハイドレーションに投入したのです。

空木の登りは、やはりキツイですね。立ち止まって休憩を入れないと登ることができません。しかし、経験から1時間あれば山頂に着けることはわかっているので、焦らず一歩一歩登ります。

実は、今回の目標タイムは、ゴールまで11時間20分の設定です。主要ポイントの通過目標タイムを地図に書き込んでおいたのですが、ここまで見事に目標通りきています。このまま行けば、12時間以内は確実と思えてきたので、気持ちには余裕がありました。

11:19(9:19)空木岳<目標9:20>
空木岳の最終部分は、山頂までが長く感じます。偽ピークがあるとわかっているので、徒労感はないのですが、こういうところは登った経験があるかないかでは、レース時に大きな違いになるのだと思います。

ここからは、ほぼ全て下りです。しかし、この下りが長いのです。いつまで経っても、高度計の数値が下がらないのです。今回は2時間でゴールまで行くことを目標にしました。早歩きペースで下るのですが、切り株に足を引っ掛けたり、ワイヤーの端で指を切ったりと、急げば急ぐほど、ちょっとした傷が手足に増えていきます。

池山小屋が近付いてくると、道の状態も良くなり、スピードを上げることができます。小屋手前の水場で顔を洗い、少しサッパリして、さらに激走を続けます。実はここから林道終点まで5キロくらいあるのです。目標タイムまであと20分。キロ4分?それはちょっと無理。でも、キロ6分なら何とかなるかもしれません。11時間半での完走を目指して、休まず走り続けました。

スキー場の駐車場下から最後の登山道を下り、舗装道路に出たら、左折。この時点で11時間25分。なんとかなるか?とにかく走るしかありません。

13:27(11:27)菅の台ゴール<目標11:20>
目標からは7分遅れましたが、11時間半を切るタイムで完走できました。公式タイムは11時間28分かもしれません。参加者16名中14番目の成績ですが、今の自分の実力通りだと思います。とりあえず、缶ビールで喉を潤し、小虫さんのゴールを待ちました。

こまくさの湯にささっと入り、2階に集まり結果発表&質疑応答です。今回は19名全員が選考タイムをクリアしたので、全員本戦参加が認められました。賑やかな本戦になりそうです。

<装備など>
半袖Tシャツ(CW-Xジップアップ)
長袖Tシャツ(CW-Xジップアップ)
セミロングタイツ(CW-Xスタビライクス)
短パン(モンベル)
ソックス(ミズノ アーチハンモック)+替え2足(途中で1回履替)

シューズ(バスク ブラーXCR)雪渓通過を予想してXCRを選択
スパッツ(モンベル)
グローブ(TNF)+予備1つ

バッグ(リアクター)
ヘッドライト(ルシード)
ハンドライト(ミニマグ)
夜明け後、バッグのウエストポケットにしまっておいたが、いつの間にか紛失
コンパス(シルバ)
地図
高度計(スントX6)
雨具(バーサライト・ジャケット)
ツェルト(モンベルU.L.)
ファーストエイドキット
眼鏡+替えのコンタクト
携帯電話
サイフ

ハイドレーション(キャメルバッグ2L用)
高酸素水(500ml)
カーボショッツ2個(2個消費)
パワージェル3個(1個消費)
アミノバイタルSS2個(1個消費)
グリコーゲンリキッド2個(消費せず)
ミニクリームパン4個(4個消費)
ポークビッツ1袋(半分消費)

装備に関しては、特に問題はありませんでした。ちょっと多目の装備ですが、あえて軽量化はしませんでした。上記装備で水をフルに入れると約5.5kgになります。本戦では、最低でも8kgにはなってしまうのではないかと思っています。これからの1ヶ月、軽さと休む時の快適性のトレードオフに悩むことになりそうです。

今回、初めてワンデーのコンタクトを山で使いました。実に快適でした。もっとも、長い縦走期間中の付け外しには不安があります。鏡がない状態での付け外しを練習しておく必要がありそうです。

さて、2週間後には選考会Bです。とりあえず、本戦出場は決まったので、山勘を取り戻す練習のつもりで望みたいと思っています。装備など、いろいろ試したい点もありますし。

応援してくださったみなさま。どうもありがとうございます。とりあえず、スタートラインには並ぶことが出来ました。しかし、本当に大変なのは、スタートとしてからです。今から1ヶ月間ジックリと、作戦を練りつつ、鍛錬に励みたいと思っています。
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by makani_tomo | 2008-07-07 00:22 | TJAR
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走って、飲んで、そして読んでおります。
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