野辺山ご報告
今日、野辺山ウルトラマラソン(正式名称「星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン」)に参加してきました。結果は、手元計測で11時間26分22秒(正式タイムではありません)でした。
<まえおき> 17日土曜日の夜に東京を出て、ゆっくり走り、双葉SAでは仮眠を取り、2時20分頃に会場着。3時半受付まで再び仮眠を取ります。 実は、キネシオテープを忘れてしまったことに気付き、会場内のショップで購入するつもりで、お店をウロウロ。アートスポーツまで出店しているにもかかわらず、キネシオテープは置いてません。膝に貼るサポートテープのようなものはあるのですが、普通のキネシオがないのです。う~ん、困った。膝が完璧ではないので、テープは必須なのに...と、ふと見るとファイテンのブースで無料体験やっているではないですか。渡りに船と、早速両膝へのチタンテープとシールを貼ってもらいました。ちょっと物足りないけど、テーピングテープは持っているので、いざとなったら、途中で貼ることにしようと、再び車に戻って朝ごはん。 今回の野辺山ウルトラマラソン。僕にとっては初めての100kmレースとなります。山のレースなどで100km超は何度もあるのに、ロードの24時間走も経験あるのに、100kmは実は初めてなのでした。 コースは、国内の100kmレースで1,2を争う難コースだとか。アップダウンが激しいこのコース、僕にとっては格好の練習材料と判断しました。ならば、タイムねらいではなく、トレイルモードでロングの練習に徹するのもよいかと思い、装備を考えました。 <装備> 半袖Tシャツ(ナイキ) 長袖Tシャツ(アシックス) セミロングタイツ(CW-X) 短パン(モンベル) ソックス(アーチハンモック) キャップ(ナイキ) マーキュリー(バスク) リアクター(グレゴリー) ハイドレーション(2Lタイプ) 行動食(ジェル系を中心に12時間分) ウィンドブレーカー(モンベルのペラペラ) ファーストエイドキット 眼鏡 替えのソックス(2足) デジカメ 荷物に総重量は、約5kg。本番を想定して8kgくらいにしようかとも思いましたが、それだと14時間の制限時間フルに使うことになりそうなので、今回は通常のトレイル練習程度の装備にしておきました。 04:45 スタート前 トイレに行き、スタート地点に向かうと、何人か知人に会うことが出来ました。yahushigeさん、ヒロ児玉さん、パンケーキさん。他にも知人がいるはずなのですが、各コース合計1.700名ほどの参加だそうで、それなりの混雑。ま、そのうち誰かに会うだろうと、ストレッチをしながらスタートを待ちます。 05:00 スタート スタートラインまではノロノロ。その後は、程ほどのスピードで流れます。道幅がそれなりに広いので、大した混雑はありません。空気はやや冷たいものの、半袖+長袖の重ね着で、ちょうど良い程度です。 ガスが晴れると、山がきれい! そう、今回はレースにして初めてデジカメを持って走りました。練習モードなので、たまには、こういうのも良いかなと。 まだ集団のままダートに突入。基本的には車も走ることの出来る林道なので、ソールが厚めのシューズならロード用でも問題ないでしょう。特に、タイムを気にするなら、ロード用がいいと思います。(僕は、別の理由でトレイルシューズでしたが)昨夜の雨の影響も少なく、水溜りもあまりなく、まだ序盤ということもあり、皆さんそれなりのスピードで走ります。僕も、後半に足を残したいので、抑え気味のスピードで進みます。 06:54 コース最高点 ここまで20km弱です。2時間弱での通過ですから、速くはないけど、まずまずのペースでしょう。下りも抑え気味に進みます。下りで爆走している選手もたまにいますが、多くは後半足が持たないようです。 <08:30 稲子湯> 約35km地点。応援ポイントにもなっており、エイドも大きくて、にぎわっています。ここで座り込んで、ソックスの交換と右足親指にバンドエイドを追加します。どうも、右足親指に荷重が掛かりすぎているせいか、痛みが出てきます。 さらに、ぐいぐい登って、その後長い下りです。前を走るデカフォレスト(過去10回以上完走者:ゼッケン番号が2桁なので、把握できるのです)の人が、草の上を走っていたので、マネをします。足への負担が少し軽くなります。 42kmの着替えポイントは通過します。この大会のエイドで、一番気に入ったのが、苺です。全てのエイドにあるわけではないのですが、見かけたら2~3個いただきました。葡萄も美味しかったですね。徐々に気温も上がってきたので、こういう果物はありがたいです。 このあたり、ずっと赤いチャンチャンコに、赤い頭巾をかぶった前述のデカフォレストの方と、合い前後して走ることになります。無駄のない走りは、非常に参考になります。足への負荷が少ない走りです。スピードは必ずしも速くはありませんが、一方でエイドでの滞留時間は、最小限に抑えるという具合です。 右ひざに不安を抱えたままでの出走でしたが、予想通り10km前後で違和感を感じ、20kmあたりからは、軽い痛みも出始めます。ここから如何に膝と付き合うか、ペイン・コントロールも今回の重要な練習目的のひとつでした。50kmくらいで、鎮痛剤を飲みました。30分ほどすると効き目が出てきたようです。 <サプライズ> さて、松原湖を越えて、道路を渡り、踏切が近付き...おや、あれはもしや!?tamaさん発見です。サプライズなtamaさんの登場に思わずバンザイして、tamaさんに写真を撮っていただきました。 その後、集落の中をひたすら進みます。フラットなのですが、そろそろ疲れも出始める頃です。 55km手前からこのコース唯一の往復区間になります。道路の反対側には、59kmの着替えポイントから戻ってくる選手が。どちらかというと往路が登り基調なので、苦しみながらも進んでいると、元気に走って戻ってくるポカラさん発見。そしてそのすぐ後ろにネオスさんの姿も。 しかし、なかなか目的地に到着しません。初見のコースだと、こういう時の心理状態はキツイものがあります。このあたり、経験者は有利です。ようやく59km着替えポイント着。右足裏に水ぶくれが出来始めたので、シューズを脱いで、足を少し冷やしながらエイド食をパクパク。胃腸の調子は特に問題なく、普段通り食べることができています。そして、最後に頭に水をかぶり、リフレッシュ。来た道を戻ります。途中、ヒロ児玉さん、やや遅れてアロハさんを発見。道幅が広いので、ハイタッチでエールの交換が出来ないのが残念でした。 第2関門の滝見の湯までは、キツイ登りが続きます。右足裏に水ぶくれが出来てきたようです。1歩1歩が痛くなり始めました。そうならないように、ソックスをマメに替えていたのですが、やはり熱はこもってしまっていたようです。詳細なタイムは後述しますが、この区間はかなり時間が掛かっています。 <12:45 滝見の湯> 2回目のソックス交換。水ぶくれの上にバンドエイドを貼り、ソックスも2重にします。蕎麦を食べ、5~6分程度で先に進みます。ここから馬越峠までの登りが、後半最大の難所のはずです。延々と登りが続きますが、エイドで休んだ後なので速度は落ちていますが、なんとか走ることはできています。エイドが見えるとホッとして少し歩いてしまいましたが、そんな時ポカラさんと遭遇。どうやら、膝を痛めたようで、完走狙いに切り替えたようでした。結局、滝見の湯から馬越峠まで95%は走って登ることができて、これまでのトレーニングの成果を確認することが出来ました。 馬越峠のエイドは、ちょっとした天国に見えました。 でも実は、7kmにも及ぶ長い下り地獄の始まりでした。かなり疲労もたまっているので、スピードを抑えながら、タラタラ下ります。街中に出て、川沿いの道を進みます。さすがに平地でもスピードが上がらなくなってきました。 <15:00 87km着替えポイント> ここでは、うどんをいただきました。美味しいと感じるので、まだまだ身体は平気です。5分くらいで、先を急ぎます。信濃川上を越え、野辺山への登りに入ります。傾斜は馬越峠への登りほどではないのですが、終盤に来ての登りはキツイです。ダラダラとした登りが97km付近まで続きます。 最後の登りの途中あたりから、会場のアナウンスが聞こえてきます。ゴールは近いのですが、登りきってからも、ぐるりと遠回りを強いられます。ここまでくると少し元気も出てきて、キロ6分台までスピードを上げることができるようになります。 <16:26 ゴール> 上位入賞者の表彰式が始まる中、11時間26分でゴールしました。ズッシリと重いメダルを首に掛けてくれて、RCチップを外してくれました。 <感想> いやぁ、楽ではありませんでした。確かに、難コース。しかし、いい練習にはなりました。天気が良かったので、次々変わる景色も飽きませんでした。沿道の人たちの応援も励みになりました。ひとりではこういう練習できないので、いい経験になりました。 <筋肉痛> まめにアミノ酸やクエン酸など摂取していましたが、やはり両足共に筋肉痛です。加えて、フォームの崩れが膝に負担を掛けることを気にして走っていたので、珍しく体幹(背筋)が筋肉痛です。膝は、やはりダメージを受けていますが、どの程度で治るでしょうか。とりあえず3日間は安静にしています。あとは様子を見ながら、来月以降のトレーニングに続けて行く予定です。 <タイム詳細> 0-5km 27'51"26 5-10km 29'53"10 57'44"36 10-15km 35'04"37 1 32'48" (右膝に違和感) 15-20km 33'17"93 2 06'06" 20-25km 26'16"67 2 32'23" (右膝に軽い痛み) 25-30km 34'12"40 3 06'35" 30-35km 32'05"00 3 38'40" 35-40km 33'31"44 4 12'12" 40-45km 33'31"94 4 45'44" (フル通過4 24'17") 45-50km 30'21"11 5 16'05" 50-55km 36'12"19 5 52'17" (眠気) 55-60km 35'16"49 6 27'33" (折り返し点が見えない) 60-65km 33'32"24 7 01'06" 65-70km 41'35"13 7 42'41" (一番ダレた区間) 70-75km 42'56"67 8 25'37" (大休止いれてこのタイムは上出来) 75-80km 42'20"75 9 07'58" 80-85km 31'28"57 9 39'27" 85-90km 36'02"34 10 15'29" 90-95km 38'48"27 10 54'17" (ダラダラの登り) 95-100km 32'05"11 11 26'22" (最後は頑張ってペース上げた) <追記> 正式な順位・タイムが発表されました。 僕の正式タイムは11時間26分23秒、100km男子118位、総合128位でした。
by makani_tomo
| 2008-05-18 23:32
| レース(ロード)
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