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『激しすぎる夢』 長尾三郎

『激しすぎる夢』「鉄の男」と呼ばれた登山家・小西政継の生涯 
長尾三郎
山と渓谷社
1700円+税(2001年時点)

登山家小西政継さんについては、その登攀記録や山学同志会での激しいトレーニングなどを、聞きかじっていたものの、まとまってその人となりを記した本を読んだことがありませんでした。実はこの本、以前から図書館で探していたのですが、家から少し遠い図書館で、ようやく見つけて借りることができました。

若い頃の激しい小西さん、中堅になり組織をまとめるために奔走する小西さん、50を過ぎてからスタイルを変えながらも山に登り続けた小西さん。いろいろ姿あるけれど、山が好きで、山に真摯に向き合う姿勢は、きっと変わっていないはず。要は、「自らの気力と体力と技術を高めて、経験を積み重ね、力量に見合った山に、見合ったスタイルで、自らの責任で登る」ということでしょうか。これは、初心者にも通ずることですね。

リーダーとしての小西さん、研修トレッキングなどもやっていたのですね。こういう研修なら、喜んで参加したいものです。リーダーこそ、率先して雑用をやるべし、というスタイルは、現代的なリーダー論にも通じそうな話です。生きておられたら、新任マネジメント研修や新任役員研修などに引っ張りだこだったかもしれません。

一方、家族想いの小西さんの姿は、本書を読んで初めて知りました。激しさや厳しさのベースには、人間としてのやさしいものがあったということではないでしょうか。『小西さんちの家族登山』という本もあるので、次はこれを探して読んでみたいですね。

しかし、マッキンリーでは偶然一緒になった野口腱さんと登頂を果たしたとは、知りませんでした。植村さんが亡くなった地で、ベテランと新進気鋭の両名がテントを並べるとは、運命もなかなか粋な演出をしたものです。いい本でした。
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by makani_tomo | 2008-05-13 02:53 | 読む
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