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『異邦人』 パトリシア・コーンウェル

『異邦人』 上・下
パトリシア・コーンウェル
相原 真理子 訳
講談社文庫
各800円(税込)

毎年年末には、コーンウェルの検屍官シリーズ。風物詩というには、風情がないのですが、なんとなく年中行事化しているのは事実です。

さて、検屍官シリーズも長くなっています。ここまでシリーズが長くなると、新展開が難しくなるというもの。007は、次々現れる敵と新しいガジェット、そしてボンドガールで、シリーズを引っ張ってきましたが、スカーペッタは007の様なヒーロータイプの主人公ではないし、コーンウェルもさぞかし頭を悩ませたのではないでしょうか。

そのせいではないとは思いますが、登場人物全員が、なんだか疲れている感じがします。スカーペッタも、「いいかげん、検屍官シリーズも終わりにしてくれないかしら...」とつぶやいているような気がします。そういう、気だるいトーンが全体を覆っています。その分、殺人鬼の描写が、相対的に軽く感じられます。

こう考えると、同じ主人公で長くシリーズを続けるのは、とても難しいことだと思います。『鬼平犯科帳』や『御宿かわせみ』など、時代物のシリーズの用に、盛り上がりや変化を付けすぎないのが、長く続けるこつなのかもしれません。
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by makani_tomo | 2008-02-01 09:49 | 読む
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