走る!飲む!読む!

北ア復習

先日の北アルプスの「ひとり選考会B」では、夜間走行になってしまった西鎌尾根の復習と、槍の穂先を踏むべく、今シーズン2回目の北アルプスに行ってきました。

8月31日(金)
会社をお休みし、スーパーあずさに乗り、松本へ。お天気はイマひとつ。車窓にも雨粒が流れていきます。松本駅からバスで新穂高温泉に向かいました。

途中、平湯温泉で食べたのがこれ。

えごま餅です。
f0015348_020049.jpg

中には、牛蒡の味噌風きんぴらが入っていました。美味しいですよ~。

新穂高温泉には、昼過ぎに到着。しかし、バスを降りた直後から、豪雨となりました。笠ヶ岳に行こうかと考えていましたが、これをあきらめ、西穂高を望むべく、ロープウェイに乗りましたが、豪雨&ガス&風は相変わらず弱まらず。結局、途中の白樺平のレストランで、「飛騨牛カレー」を食べて下ってきました。

f0015348_012229.jpg


8月も終わりになると、急に秋めいてきますね。ここでは既に紅葉が始まっていました。
f0015348_184514.jpg


その後も、雨は弱まらず、おとなしく宿に収まりました。予約していた宿は、山小屋ではなく温泉旅館(部屋は普通のホテルみたいな洋室)。会社関係の割引があり、小屋よりも安くなるので利用しました。小屋以外に泊まるのは久しぶりです。小汚い格好でロビーに入るのに、躊躇しました。温泉に入り、夕食をいただきました。なかなか豪勢です。

岩魚のあらい。
f0015348_0174531.jpg


飛騨牛も。
f0015348_0182719.jpg


軽く仮眠をして、宿を出たのが12時10分。幸い、雨は霧雨程度に弱まりました。わさび平、鏡平小屋を経由して、双六小屋に向かい、明け方から槍ヶ岳に向けて登る予定です。今回の目的は、西鎌尾根の確認と、槍の穂先、そして槍から上高地まで走れるところはシッカリ走ることです。

00:10 新穂高温泉スタート
霧雨の中、鎌田川沿いの林道を北上します。舗装道路とじゃり道を交互に走ります。

これは、夕方の写真ですが、登山口にはこんな粋なものが。温泉を利用した足湯です。
f0015348_119118.jpg


12:47 わさび平小屋
この小屋は、居心地がいいので有名なのだそうです。一度行ってみたいなと思いつつ、先を急ぎます。

この先、沢を越えたり、沢沿いに登るのですが、ついさっきまでの雨で、水量が水分増えています。石が置いてあり、普段であればそこに足を乗せれば越えられるのでしょうけれども、水量が増えているので、置石は全て水面下です。しばし、思案。

実は今回、雨が予想されていたので、足元は強化していました。シューズは、ブラーXCRにスパッツもモンベルのゴアテックス製です。今まで、ゴアを利用したことはなかったのですが、今回試しに利用してみました。

結局、沢には足を浸けつつも、ゴアテックスのおかげで決定的に足が濡れることはないまま、登り続けます。しかし、沢沿いのこういう登りは、ボディーブローのように身体に効いてきます。思っていたよりも、水分を摂取してしまいます。

しかし、高度を上げるに従い、霧雨も止み、月も雲の合間に姿を見せ、山並みのシルエットもきれいに夜空に浮かんでいます。

イタドリガ原です。
f0015348_1155474.jpg


そして、熊のおどり場。
f0015348_120457.jpg


3:02 鏡平小屋
予定よりも少し早く到着しました。不規則な沢沿いの登りは、苦手なのですが、先日の中央アルプスでの練習の成果もあり、少しはマシになっているのでしょうか。

鏡池には、月明かりの中、北アルプスの山並みが写り込んでいました。小屋前のベンチで、おにぎりを食べて小休止しました。先を急ぐのですが、濡れた木道は意外と滑りやすく、とりあえず速足で進みます。

稜線に出ると、山並みがクッキリ見えます。夜明けまでに、双六に向かわなくてはと、気持ちよく先を急ぎます。

双六小屋手前で、ひとりの女性とすれ違いました。双六に泊まり、早出した人なのでしょうか。双六は比較的大きな小屋ですし、早出の人も多いのだろうなと思っていたのですが、結局槍ヶ岳山荘に到着するまで出会った人は、一人だけでした。

4:34 双六小屋
一ヶ月ぶりの双六小屋です。ちょうど小屋のスタッフたちが、朝食の準備に取り掛かり始めた様です。僕は、ここで水を補給して、二つ目のおにぎりを食べて、いよいよ復習に入ります。

夜が明けてきました。樅沢岳への登りは、先日は夜間で先が望めず、足元を中心にルートファインディングをしながらの行程でした。しかし、今回は先が見えています。なんと楽に進めることでしょうか!やはり、日中に進むべきです。

明るくなるに連れて、今から進む西鎌尾根がクッキリと見えて来ます。

f0015348_1471599.jpg


稜線のガレ場が続きますが、慎重に先に進みます。実に気持ちが良いです。鞍部などで走れる区間は積極的に走りました。

千丈沢乗越を過ぎ、さらに先に進みます。
f0015348_1495827.jpg


さすがに、槍ヶ岳直下の登りは楽ではないです。それにしても、静かな西鎌尾根でした。誰にも出会わないまま、槍ヶ岳山荘に到着しました。

7:41 槍ヶ岳山荘
実に静かです。やはり土曜日の早朝だからでしょうか。昨日が雨だったからでしょうか。早速、槍の穂先に向かいます。先行しているグループが何組かいます。確実に足場を確保しながら登ります。

8:09 槍ヶ岳山頂
多少、雲は掛かっているものの、360度の眺望は格別です。特に、北鎌尾根は圧巻です。
f0015348_1585325.jpg


慎重に下り、再び山荘に戻り、ジュースを購入し、3つ目のおにぎりを食べたら、上着を脱いで下りの準備を整えます。

8:37 槍ヶ岳山荘をスタート
殺生ヒュッテをスルーし、先を急ぎます。一ヶ月前にあった雪渓が姿を消し、様相が変わっています。ガレた岩場をひたすら下ります。見上げると、槍ヶ岳がクッキリ。

f0015348_224599.jpg


徐々に登る人が増えてきます。団体さんも多く、しばしば20人近くの登山者の通過を待つことに。しかし、その時間は貴重なストレッチタイムです。段々足の疲労が気になりだし始めました。

午前10時。今頃、ゴンジリ峠では高橋香さんの慰霊登山が行われているはずです。元気であったならば、高橋さんもアルプスの試走に出かけていたのではないかと思うと、今こうして走れていることがとても幸せに思えます。と同時に、今後の山での安全を祈りつつ、しばし黙祷を捧げました。

10:59 槍沢ロッヂ
ここは、あっさり通過しました。足場は、まだ良くなく、下りではあるのですが、捻挫に気をつけながら下る行程が続きます。

11:28 横尾山荘
横尾山荘の手前くらいから、道が良くなります。安定して走ることが出来るようになるのですが、逆に足は疲労しているので、左足くるぶしがシューズにあたり始めます。これは、TTRの後半試走の時にも出た症状です。足のアーチが落ちてきているのと同時に、足が正常でない着地をしている様です。これは良くない兆候です。バンドエイドで処置をすると共に、ソックスを新しいものに履き替えました。

11:46 徳沢園
お天気も良く、ハイキングを楽しむ人も増えてきました。熊鈴が、ここではトレイルランナーの接近を知らせる「人鈴」に変わります。徳沢園では、コーラを買って、最後の走りに気合を入れます。

12:06 明神館
ああ、お腹すいてきたなぁ。と思いつつ、ここもパス。人はますます増えてきます。

12:14 上高地(河童橋)
大勢の観光客でにぎわう河童橋に、ゼイゼイいいながら到着です。途中で12時間を切れるかなと思いましたが、少しオーバーです。まぁ、途中でかなり休んでいますから、仕方ないでしょう。でも、最後は頑張って走りました。

上高地へ向かう道は、今シーズン3回目です。何回も確認しなくてもいいルートですが、実際ちゃんと走ったのは今回が初めてです。前2回は、ヘロヘロでほとんど走れていませんから。そういう意味では、いい練習になりました。

その後、バスターミナルで帰りのバスのチケットを買い、食堂で昼食。ひといき付いた所で、アルペンホテルでお風呂に入り、サッパリしたところで帰途に着きました。

今回は、距離も短く、日中のルート確認が主目的でしたが、槍の穂先往復を除くコースタイムからの短縮率は55%程でした。雨の中夜間スタートしたにしては、まずまずでしょうか。横尾~上高地あたりをシッカリ走っているので、この短縮になったのでしょうね。

<装備>
半袖Tシャツ(CW-X)
長袖Tシャツ(CW-X)
バーサライト・ジャケット(モンベル)
ロングタイツ(CW-X)
短パン(モンベル)
薄手のソックス(CW-X)
ハイソックス(ミズノ)
ブラーXCT(バスク)
ゴアのスパッツ(モンベル)
ヘッドライト
ハンドライト
グローブ(TNF)
長袖Tシャツ(予備)
マイクロフリースのジャケット(予備)

<食料・飲料>
アイソ(グレゴリー)
ハイドレーション(2L)満タンでスタート、双六小屋で再び満タン。最後は1L残る。
おにぎり(3個)旅館の夕食を使い手作り。完食。
パン(1個)完食。
カーボショッツ(5個)3個消費
アミノバイタル・スーパースポーツ(2個)完食。

さすがに明け方は、少し寒くなりました。マイクロフリースまで持っていたので、装備としては十分でしたが、活動し続けている限りは、シャツ2枚にバーサライトで何とかなりました。

おにぎりは、旅館の夕食に出てきたご飯を使って、自分でこっそり作ったものです。そのために、サランラップを自宅から持っていくという用意の良さ。飛騨牛ふりかけを多めに混ぜたおにぎりは、美味しかったです。

帰りの電車の中で、夕暮れのアルプスの山並みを見ていたら、今すぐにでも引き返したい気持ちになってきました。やはり今回のルートは短かくて、お腹一杯にならなかった?いえいえ、そうではなく、楽しく山に登って来れたので、ますます山が好きになったのです。来年は、中の湯あたりからスタートして、焼岳→笠ヶ岳→双六とつないでみようか。あ!これは「ツール・ド・穂高」の逆走か。いや、鷲羽岳→水晶岳→赤牛岳と北上してみるのも楽しそうです。荷物背負って自分の足で、歩いたり走ったりしながら、好きなところをたどって行けるというのは、楽しいことですね。

さて、今シーズンの北アルプスは、これでおしまいです。あと2週間後に南アルプスで、今シーズンの総仕上げをしてこようと思っています。
[PR]
by makani_tomo | 2007-09-03 00:21 | TJAR
<< 痛い話とうわさのあれ ストック >>



走って、飲んで、そして読んでおります。
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧