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ひとり選考会B(その2)前日まで

さて、スタートは5日(日)の0時です。ですから、4日(土)中に室堂に入っている必要があります。当初の予定では、雄山直下の一ノ越山荘に泊まる予定だったのですが、台風の行方を見極めているうちに直前になり、山荘に予約の電話をした時には既に満室となっていました。

そこで、事前の策として一ノ越から更に下った室堂山荘に宿を求めました。ここも、かなり混んでいましたが、相部屋1泊2食8400円で予約できました。室堂までの足は既に確保してありましたので、これで準備万端。

3日(金)は、会社を休み、朝から眼科。薬を変えたものの、症状は好転せず、少し落ち込みました。が、くよくよしても仕方がないので、スポーツマッサージで身体をほぐしてもらい、ちょっとだけ買い物をして帰宅。荷物の準備を完了させました。

夜、バスに乗り富山駅に向かいます。4日に列車で移動しても良いのですが、夜行バスの方が安いのです。それに、早めに室堂に着き、高所に身体を慣らしておきたかったのです。夜行バスは、3列シート。なかなか快適で、ゆっくり時間を掛けて走り、朝5時半に富山駅に到着。

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余裕を見て7時10分発の室堂行きバスを予約してありましたが、もう1本早い6時半発に変更してもらい、コンビニで食料などを調達し、バスに乗り込みました。

お天気は曇り。しかも室堂に向かうに連れて、だんだんガスってきます。9時頃に室堂に到着。視界5m。山などどこにも見えません。しかも、風が段々強くなっており、寒くなりそうな気配。バスターミナルの待合室で長袖Tシャツを重ね着し、さらにジャケット(バーサライト)も着用。

9時30分に雄山に向けてスタート。まずは、偵察登山なので、ゆっくり登ります。視界は極めて悪いのですが、一ノ越までは石畳の道なので、迷うことはありません。途中残雪を超える箇所が5~6箇所ありますが、場所によっては足の置き場が悪いと滑るので要注意です。(自分は気をつけていても、前の人が滑ってくることもあります。)

上から降りてくる人もたくさんいます。前夜一ノ越山荘に泊まり、雄山に登って戻ってきた人々でしょうか。みんな雨具を着て、そして髪が濡れています。と思っているうちに、自分の眼鏡も水滴で曇り始め、いよいよ細かい雨が降ってきました。

ゆっくり登って約35分で一ノ越山荘に到着。寒さの中、団体客が点呼しています。雄山から降りてきて、これから室堂に下山するようです。

山荘入口を背にして雄山に登り始めます。徐々に風と雨が強くなってきます。視界もなく、どんなところを登っているのか、自分の周囲数メートル範囲しかわかりません。ルートは、それらしき踏み跡(岩場の中のわずかな土の面)と古いペンキ跡を頼りに進みます。たまに、降りてくる人が居ます。しかし、降りてくるルートもひとつではなさそうです。もちろん、登るルートも。要は、ポイントを大きくはずさないように、登り易いところを登るということのようです。

一ノ越山荘から約40分で雄山山頂に到着です。視界がないので、気付いたら山頂、という感じです。小屋の中では、お祓いが行われていました。巫女さんもいました。彼女達もこの状況の中で、ここまで登ってくるのでしょうね。

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すっかり身体が冷え切ってしまったので、少しストーブにあたり、何か食べようかと思いましたが、それより早く降りて風呂に入りたいと思い直し、10分休憩ですぐに下山。前方を降りる人の後に続いて降りるのですが、やはりなんとなく降りやすい所を降りている感じです。今夜のために、もう少しルートをはっきりさせておきたかったのですが、かなわず。やや不安になります。室堂手前では、かなり雨足が強まり、シューズもぐっしょり。慌ててバスターミナルに駆け込みました。

ターミナル内は、バスで到着したものの、強まる雨の中室堂散策にも出かけられない観光客と、慌てて下山してきてバスの出発を待つ人でごった返しています。とりあえず昼食と思い、レストラン立山にて、山菜うどん定食を注文。1300円。ゆっくり食べて休憩し、玉殿の湧水をハイドレーションに詰め、今夜の宿「室堂山荘」に向かいます。

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室堂山荘はバスターミナルから一ノ越方面に徒歩10分。日本最古の山小屋だそうで、昔使われていた小屋は、文化財に指定されているようです。

小屋にチェックインし、部屋に向かうと既にひとり先客が休んでいました。薬師方面に行く予定だったが、雨なのでやめたとのこと。14時から風呂に入ることができるというので、さっさと風呂に入り、濡れたものを乾燥室に入れ、布団を敷いて夕食まで仮眠します。それなりに大きい小屋なのですが、雨で足止めをくらった団体さんが、部屋で宴会をしている音が聞こえます。

夕食は17時から。鳥の唐揚げや鰹の刺身、茄子とガンモの煮物など、なかなか美味しくいただきました。もちろん、完食。明日の朝食分は、お弁当にしていただきました。夕食後はテーピングをし、着替えをして、更に仮眠。こうして、しっかり寝て、しっかり食べていたおかげで、今回は最後までフラフラにもならず、高山病にもならずでした。

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21時は消灯です。まだ出発には早いのですが、部屋でごそごそ準備をするのは迷惑なので、ひとり布団をたたみ、部屋を出ました。ロビーのソファーで最後の準備をし、外を見たら、かなり強い雨です。

夕食後仮眠している時から、段々雨足が強まっていることは分かっていました。「何も好んでこの雨の中行くことないじゃない?明日雨が上がってからにすれば?」って、悪魔がささやきます。悪魔というよりは、常識的な意見とも言えます。しかし、「この状況に臆してスタートしないってことは、そもそもTJARなんかにチャレンジする気構えが出来ていないってことじゃないの?」と別の声。まあ、ひとりだとこんな春秋もしていたりするわけです。

ともあれ、21時半過ぎには室堂山荘を出発し、雨の中を雄山に向かいました。雨・風・ガスという状況ですが、一度たどった道ですので、1時間と少しで山頂に到着。0時までまだ時間があるので、小屋(社務所?)の脇にツェルトを張ってビバークします。風でバタバタするものの、やはり暖かい。ツェルト1枚で大違いです。

11時55分。ツェルトをたたみ、準備を整えます。いよいよ冒険のスタートです。
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by makani_tomo | 2007-08-09 10:19 | TJAR
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