TJAR選考会A 反省記
昨日のTJAR選考会Aですが、途中の関門通過制限時間(宝剣山荘に9時)に引っかかり、途中リタイアとなりました。伊勢滝から馬ノ背に向かう沢沿いの登山道で、道に迷い、時間と体力を大幅に消耗し、加えて精神力や集中力も欠いてしまったことが原因です。ほとんど人の通ることのなく、手入れもされておらず、踏み後も少ない道だと聞いて覚悟はしていたものの、想像を大幅に上回る分かりにくさに、ひとり難儀致しました。
とはいえ、状況は参加者全員ほぼ同じです。トップの人はもっと分からなかったはずです。ひとえに、経験不足を含め、自分の実力が足りなかったということです。 2週間後の選考会Bに向けて、気持ちを切り替えて、やるべきことをシッカリやりたいと思います。詳細は、後ほど。 <装備> 長袖シャツ(CW-X) ロングタイツ(CW-X) 5本指ソックス(CW-X)+アーチハンモック(ミズノ) マーキュリー(バスク) スパッツ ゴム軍 スントX6 <持ち物> リアクター ハイドレーション(トリプルカーボ2L)・・・1Lほど消費 高酸素濃度水(500ml) パワージェル(梅4袋分ボトル詰)・・・少し消費 グリコーゲンリキッド(4袋) ミニおにぎり(自家製2個)・・・消費 アミノバイタルスーパースポーツ(2個)・・・消費 普通のジェル(1袋) 種抜き梅干(1袋)・・・少し消費 ポークビッツ(1袋) ミニマグライト ファーストエイドキット 地図 <記録> 21日(土)21時に4名で東京を出ました。一緒に行ったのは、かどさん、小虫さん、会社の同僚のシバケイさん。 途中双葉SAでゆっくり目の休憩。おにぎりやお茶を購入。制限速度を守り、ゆっくり行ったのですが、1時に到着してしまいました。 車の中で休憩。目を閉じて寝ようとするが、寝ることは出来ません。トイレに行ったら、岩瀬さんが食事をしていたのでご挨拶。 2時半に選手集合。ガムテープに番号と名前を書き、ゼッケンの代わりにします。岩瀬さんから参加賞に湿布をいただく。 3時スタート。暗い坂道を登り始めました。5分後くらいには、速いグループは見えなくなってしまいます。やはり、基礎的な走力が違うのです。 黒川平で右折し、通行止めの門の脇を抜けて林道に入ります。道はさほど走りにくくありません。しかし、早々に水溜りに足を突っ込み、左足先を濡らしてしまいました。足は、徐々に調子が出てきたのですが、どうもハイドレーションの水を飲んだら、お腹の調子が悪くなってきました。 不動滝あたりで、右足の靴擦れの予感。いつも予防のためにバンドエイドを貼っておくのですが、今回忘れてしまったのです。(失敗その①)こういう時は早めの処置が寛容なのですが、少し空が明るくなるまで我慢しました。その後、しゃがみ込んで処置をしている間に3名が通過して行きました。 靴擦れが平気なったら、今度は睡魔が襲ってきました。それでなくても単調でダラダラとした林道の登りなのに、さらに睡魔によって、ふらふらになってしまいました。小虫さんに追い抜かれたのは、ちょうどその頃だと思います。梅干を口に入れてなんとか伊勢滝に到着。5時7分。ほぼ予定通りの時間で少し安心しました。 ここから先は、草むらに入っていくことは事前に分かっていました。前に10名以上が入っているので、それなりに踏み後も出来ています。慎重に進んでいると、六合目あたりで後ろから人が着ました。30分遅れでスタートした選手です。恐ろしく速いです。 七合目の手前でいよいよ道が分からなくなりました。行っては戻りを繰り返します。地図では沢沿いの北側に道が付いています。それを信じて、方角を確認してエイッと、登ってみます。これが大失敗(失敗その②)登ったまではいいのですが、いよいよ行き詰まり元のポイントに戻るのに、ずいぶん手間取ってしまいました。 そうこうしているうちに、岩瀬さんがやってきて一緒に道を探し、ようやく先に進むことが出来ました。このルートの原則は、沢にぶつかったら、沢を越えるということでしょうか。時々、沢を登るところもあります。 ようやく七合目に到着し、さらに急登し尾根を目指します。ここから先は、ひどく迷うところはないのですが、それでも時々テープを見失ってキョロキョロしてしまいました。 八合目にあたる馬ノ背に到着したのは、なんとスタートから5時間も経過した8時過ぎでした。伊勢滝から3時間近く掛かってしまったのです。この時点で、関門通過が無理だと判断し、ゆっくりモードで稜線を歩き始めました。(失敗その③) 天気予報に反してお天気は良く、眺めも良く、気持ちはよいはずなのに、どうにもしゃんとしない状態で木曽駒ヶ岳の山頂を目指します。 9時5分木曽駒ヶ岳山頂。岩瀬さんに写真を撮っていただいて、宝剣山荘を目指します。 9時20分宝剣山荘に到着。僕の競技はここで終わりました。 <反省> ・靴擦れの予防を忘れないこと。これをしていたために、集団から取り残され、結果としてひとりでルートファインディングすることになりました。もちろん、ひとりでもできなくてはいけないのですが、やはり複数の目があると早いですし、無謀な行動をしなくなります。 ・地図をあてにし過ぎないようにしよう。25000の地図といっても、ルートが克明に記されているわけではないので、やはり踏み後やテープ、ペンキ印の確認が最重要です。今回の伊勢滝から先のルートは、テープも少なく、ペンキも薄く、草も茂っておりかなり難易度は高いのですが、そういう時ほど、経験がモノを言うのでしょう。逆に経験の少ない僕は、単独行動するべきではありませんでした。 ・無謀な登りは意味がない。確実に九十九になっていると分かっている場合は別ですが、急で不自然な登りは得てして意味がないものです。特に沢沿いは、沢を渡るポイントに道が付いているはずです。これを見逃さないように。 ・最後まで集中力を切らさない。今回も七合目から先で、もうひと息集中して行けば、関門時間をクリアできたはずです。八合目でももしかしたら大丈夫だったかもしれません。コースロストによって、無駄に体力と時間を消耗しただけでなく、集中力も消耗してしまったのです。 ・そして、何といっても練習不足の感は否めません。TTRで右ひざを痛めて以降、6月上旬まで約1ヶ月全く走れませんでした。その後そろそろと走り始め、まとまった距離を走ったのは先週の奥武蔵の練習会のみです。やはり、実力低下は顕著に表れました。 <感想と今後のこと> ・やはり基礎的な走力をもう一段引き上げる必要を感じます。もちろん、そう簡単に引き上げられるものではないので、これは1年間掛けて地道に走り込むしかないです。 ・もっと山に行く必要を感じます。最近は土曜日の午前中に病院に行かなくてはいけないため、週末早朝の山行のチャンスが半減しています。それでもなんとか時間を作って行かないと、やはり強くはなれません。 ・ルートファインディング能力を高めよう。これも、山へ行くしかありません。しかし、奥武蔵や奥多摩のメジャールートは、ファインドする必要がほぼありません。行くとすれば、先月のリハビリ山行の時のように、山と高原地図にないルートを探して登るというような経験を積むしかないでしょう。いずれにしても、場数がものをいうはずです。 ・自分に足りないものは、ある程度分かっています。いかにそれを獲得するかが重要です。行動あるのみ。2週間後の選考会Bは長丁場です。少しのミスでも気持ちさえ折れなければ、取り戻すことが出来るはずです。2週間で劇的に実力が向上することはありませんので、せめて気持ちや精神力、集中力を高めて維持して臨みたいと思っています。もちろん、トレーニングもしますよ。 ・ゴールしてくる選手の笑顔はカッコイイ。僕も次は笑顔でゴールしようと改めて思いました。 <おまけ> バスターミナルに戻り、ゴールしてくる選手を待つ間、こんなものを食べていました。 「しかまん」です。中はこんな感じ。 なかなか美味しいのだけど、1個250円はちょっと高いですね。観光地価格です。
by makani_tomo
| 2007-07-23 09:36
| TJAR
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