走る!飲む!読む!

『K2 非情の頂』 ジェニファー・ジョーダン

『K2 非情の頂』 
ジェニファー・ジョーダン
海津 正彦 訳
山と渓谷社
2400円+税

かなり前に買って、途中まで読んだのだが、途絶えてしまっていた本を再度最初から読み始めました。

テーマはK2と女性クライマー。本書の執筆のきっかけになったのは、1998年にK2の登頂に成功した女性クライマーの最後のひとりシャンタル・モーデュイがダウラギリで亡くなったことにあります。そこから著者は執筆の準備を始めたわけですが、2004年時点でもなお登頂に成功した女性クライマーはわずか5人。そのうち3人は、下山途中に亡くなっています。たしかに、非情の山かもしれません。

本書は、その5人の女性クライマーの生い立ちや、登山に魅了されたいきさつ、その後の山行などを丁寧に、かつ割合ストレートに綴っています。しかし、物語の根底には、女性ゆえの悲哀があります。少なくとも当時としては、女性が男性に伍して8000m峰に登ることには、相当な困難があったようです。

いずれにしても雪のない3000m程の山にしか行かない僕には、想像を絶する世界なのですが、危険と知りつつも、そこに魅せられる人たちの気持ちは少し判るような気がします。高いところがあったら、登ってみたくなるのは、人間の本能的な欲望なのではないでしょうか。

その後、2004年7月26日、スペインはバスク地方出身のエドゥルネ・パサバンが女性として6人目の登頂に成功しました。そして2006年8月1日には、東海大学遠征隊の小松由佳さんが、7人目の登頂を果たしています。

エベレストに較べ、登頂者が少ないのは事実ですが、過去の経験や登攀道具の進歩によって、成功率は徐々に上がるのでしょうか。自分には縁のない世界とはいえ、BCくらいまで行って、その姿を見上げてみたいものだと思いました。
[PR]
by makani_tomo | 2007-07-06 23:10 | 読む
<< 山の疲れは山で癒す 戦利品 >>



走って、飲んで、そして読んでおります。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧