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思い出のクラブハウスサンド

永田町のキャピタル東急ホテルが、明日で休業だそうです。1963年に東京ヒルトンホテルとして誕生し、その後キャピタル東急となりました。なんといっても、ビートルズが来日時に宿泊したホテルとして有名です。また、国会が近いことから、政治家や官僚などのミーティング(密談?)の場としても活用されたようです。

キャピタル東急のレストランと言えば、中華料理の「星ヶ岡」と並んで、ロビー階のコーヒーハウス「オリガミ」が有名です。文字通りのコーヒーハウスというよりは、コーヒーからハンバーガー、パスタ、ステーキ、はては丼物まで幅広いお料理を提供する実に便利なレストランでした。ここ数週間の様々なブログでも、オリガミのお料理が多く取り上げられています。

しかし、僕が最後に行ってみたかったのは、同じロビー階でも「ガーデン・カフェ」なのでした。それは、ガーデン・カフェが、僕の敬愛するある人と最初で最後にお会いした場所だったからです。

11月30日の正午で閉館とあって、今日は相当な混雑が予想されました。早めのランチをと思っていたのですが、仕事の都合で会社を出ることができません。そうこうしているうちに午後のミーティングに突入し、結局時間ができたのは5時過ぎでした。急いで地下鉄に乗り溜池山王へ向かいました。

ロビーでは、フィナーレを飾るコンサートが行われていました。
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オリガミを覗いてみると、案の定90分待ちだとか。やはり、人気がありますね。僕は、迷わずガーデン・カフェに。混雑していますが、運良く1席空いており、すぐに入ることができました。

今から10年ほど前、ここでお会いした人とは、先月亡くなられた木村尚三郎さんです。歴史好きの僕は、その分野で尊敬する歴史学者が3人います。木村尚三郎さん、阿部謹也さん、樺山紘一さんの3人です。そのうち、木村さんと樺山さんには、お会いし、お話をする機会を得ました。阿部さんにはお会いすることができないまま、亡くなられてしまいました。

木村さんとお会いする前日は、ずいぶん緊張していた記憶があります。しかし、指定されたキャピタル東急のガーデンカフェに行くと、そこに座られていたのは、まさに好々爺。人柄が顔に出ている人とは、まさのこのことだと思いました。

緊張しつつも、打ち合わせを行い、話し込んでいるうちに12時を過ぎてしまいました。
「先生、何かお食事なさいますか?」と、お伺いしたところ、
「じゃあ、クラブハウスサンドをいただこうかな。これは隣のオリガミで作っていて、なかなかですよ。」
「そうですか。では、私も同じものを。」


そして、緊張しつつもいただいたのが、これでした。
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値段はともかくとして、中身はきっと変わっていないはずです。今日は、ホテルの閉館と言うよりも、木村尚三郎さんとの思い出を確認するために、これを食べに来たわけです。

それにしても、ボリュームありますね。もっとも、当時はそんなこと思わなかったと思いますが。冷静に考えると、1皿でサンドイッチ用食パンを4枚使っていますよ。これは食べ切れないと思ったのですが、昼抜きで午後6時ですし、なんだか懐かしさもあって、ゆっくりですが完食いたしました。

そうそう、あの時は木村さんに会うので、著書にサインをしてもらおうと思って持っていったのですが、緊張のあまりすっかり忘れてしまって、後から大後悔したのでした。若き日の思い出が、明日ホテルの建物と共に、ひっそりと仕舞い込まれます。
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by makani_tomo | 2006-11-29 23:03 | 食べる
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