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『極北に駆ける』 植村直己

『極北に駆ける』 
植村直己
山と渓谷社
1600円+税

やっと、植村直己さんの著書を見つけました。先日読んだ、奥様である公子さんと出会う前に出かけた、グリーンランド北部エキスモーの村での生活・冒険記です。

そもそも彼がグリーンランドに行ったのは、南極を犬橇で横断するための準備(訓練)です。極地の気候に慣れ、食料調達のすべを身に付け、そして何より犬橇をマスターすることです。

彼が拠点にしたシオラパルクという村は、北緯78度の少し下。グリーンランドでも北部です。彼は、年に1回デンマーク政府がエスキモーの村に出す物資補給船に乗り込んで、この村にやってきました。その船が荷物を降ろして出発するまでの間に、この村で自分が受け入れてもらえるか、住むところは確保できるかなど重要なことを決めなくてはならないのです。そして、荷揚げを手伝い興味を引き、最後はラジオ体操で村人の興味を惹き、なんとか受け入れ先を見つけたのです。もちろん、その前に招待されて生肉を食べるという困難を乗り越えたわけですが。

本書には、彼の冒険に対する基本的な考え方がそこかしこに現れています。とにかく、時間をかけて準備をすることです。グリーンランドに行く前には、稚内から鹿児島まで徒歩での日本縦断を行っています。その後、エスキモーの村での生活と技術習得。時間をかけて、自分の実力とスキルを高める努力をしています。

しかし、アフリカであれ、グリーンランドであれ、地元の生活になじむ為には、苦労も少なくないようです。気候、食べ物、言葉、そして排泄。植村さんも、これに慣れるために苦労したようです。とはいえ、それを克服するのが冒険家の才能なのかもしれません。

まだ1冊ですが、彼のバイタリティーを感じました。引き続き、彼の著書を探して読んでみたいと思っています。
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by makani_tomo | 2006-11-09 23:50 | 読む
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走って、飲んで、そして読んでおります。
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