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日本山岳耐久レース参戦記(レース後半 三頭山~ゴール)

19:06 三頭山 (6:06 36)

苦しいながらもがんばって登ったので、貯金は44分に少し戻しました。しかし、ベンチに腰掛けてひと休み。まだ半分ですから、このあたりで、少し休んで足の疲労を少し取り、精神的にもリセットする必要を感じました。

三頭山から鞘口峠までは、膝にとっては嫌な下りが続きます。多くの人が、ガンガン下っていくのを横目に、慎重に足を進めます。鞘口峠から月夜見第2駐車場までは、試走時は比較的近く感じていたのに、蓄積されている疲労のせいか、とても長く感じます。月夜見山のあたりではついに水が底をつきました。もっとも、日が沈んでからは風も出てきたこともあり、第2CPまではもう少しだとわかっていたので、焦ることはありませんでした。奥多摩周遊道路に出てからは、少し元気も出てきました。

20:22 月夜見第2駐車場 (7:22 36)

この時点で貯金は38分。水を1.5L頂き、箱に座ってトリプルカーボを投入します。前半でミニおにぎりを2個消費した後は、ジェルのみなので、なんとなく胃に固形物を入れたくて、魚肉ソーセージを食べました。加えて、塩分補給に梅干、そして2度目の鎮痛剤投下。

第2CPから御前山までの登りが、後半の山場です。ダラダラと長く単調な登りが続く上に、偽ピークもあり、精神的にもキツイ場所です。このあたりで、だんだん目がクラクラしてきます。どうも鎮痛剤が効きすぎたようです。間隔は4時間空けてくださいとあるので、昼の12時、16時、そして20時過ぎに飲んでいます。胃にものがあまり入っていないせいでしょうか、それとも単なる疲労か、ライトの光を見続けているせいか、とにかくクラクラです。

特に、このあたりはひとり人旅が続きます。気分的にもダレが出てくるのでしょう。それに気付いてからは、登りで足を止めて集団が近づいてきたら、すかさずその集団に入ることにしました。

このあたりまで来ると、道の脇に座り込んでいる人や、寝転がっている人が多くなります。いずれも、同じ距離を僕より速く進んできた人たちです。風もだんだん強くなり、ウィンドブレーカーを出して着込みました。

21:36 御前山 (8:36 48)

ついに、御前山到着。貯金は24分に減っていますが、上出来です。小休止の後、先に進みます。かなり疲労も溜まってきており、最後の金毘羅尾根の下りに備えるために、平地でも走らなくなっています。早歩きで、とにかく進むことだけを考えます。

胃に固形物が欲しくなってきました。ああ、いまおにぎりがあったらなと少し後悔。かといって、背中からソーセージやナッツを取り出して食べるだけの余裕はありませんでした。最大の山場は越えたものの、まだ余談は許さない状況です。前後に人がいなくなることも多く、大ダワまでがとても長く感じられました。

大ダワの明かりが見えたときには、ホッとしました。ここにきて、完走できることを実感しました。ここから先は、日中と夜間と2度たどっています。この経験が、自信になりました。

トイレを済ませ、道路に座り、足を上げて休ませます。そして、スタート。ここからもほとんどひとり旅です。岩場の登りが続いたら、大岳山ももうすぐです。試走時に岩場で足元に気を取られていて頭をゴチンとぶつけているので、気をつけます。その位の精神的な余裕が戻ってきました。

大岳山からは岩場の嫌な下りです。前を下っていた女性が話しかけてきて、その声からrikaさんだとわかりました。大岳神社では、村越さんが待ち構えていました。このあたりからは、比較的下り基調になります。膝に負担をかけない程度にスピードを出します。

川の流れる音が聞こえてきました。橋を渡ると、水場です。水を少しだけ補給していると、ホロさん到着。僕がひと休みしている間に、ズンズンと上ってゆきました。

00:16 長尾平(第3CP) (11:16)

ここにきて、ついに貯金を放出し、16分の借金。大ダワで休みすぎたか?まあ、仕方ない。このCPでは、僕の前に通過した人がなんとゼッケン番号でひとつ後ろの人でした。2000人も参加しているレースで、こういうことってめったにないですよね。思わず、話しかけました。

さて、もうしばらく行くとお楽しみポイント。御岳神社山門下の自動販売機です。大ダワから先の希望は、ここでペプシを飲むことでした。そのために、短パンのポケットには、すぐに取り出せるようにコインを入れてあったのです。ああ、ペプシは売り切れていませんでした。速い人たちは、こんなところでペプシ飲まないんですよね。

気持ち的にもリセットをかけ、あとは可能な限り走ります。上手い具合に、rikaさんと村越さんに追いつきました。勝手に後ろにつけさせていただき、日の出山手前の階段まで、引っ張ってもらいました。

日の出山山頂からの夜景は、素晴らしいものでした。パックを背中から降ろし、ハンドライトの交換です。ここから先はがんばって走る予定なので、路面の凹凸が見やすいキセノン登場です。そして、ウィンドブレーカーも脱ぎます。

ここで、「共存共栄条約」は一方的に破棄です。膝よゴメン!とにかく痛くても走りました。不思議なもので、だんだん痛みも感じなくなってきました。街の明かりが段々近づいてきました。橋を越えると、ゴールも間近です。さすがに、舗装部分まで来ると、膝と大腿筋が悲鳴を上げます。しかし、容赦なく走ります。坂を下り、係りの人が誘導してくれます。

たしか、ゴールの瞬間は写真撮影されるんだと思い、ゼッケンがよく見えるように直します。ヘッドライトも消して、手に持ちます。そして、笑顔の練習。最後の角を右折すると、『Adventure Sports Magazine』のDVDで見慣れたゴールがあります。さすがに、グッと来るものがありました。最後は、勢いを落とさずにゴール。

02:12 ゴール (13:12 03) 総合218位 男子総合201位

目標タイムを12分オーバーしましたが、10km手前から膝痛を抱えてきたことを思えば、上出来だと思います。途中、苦しくて、クラクラしながらのレースでしたが、走り終えると苦しさなど消えてなくなりました。さあ、先にゴールしている仲間のところへ帰ろう。
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by makani_tomo | 2006-10-10 14:46 | レース(トレイル)
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