『孤高の人』 新田次郎
『孤高の人』 上・下
新田次郎 新潮文庫 各620円(税込み) 大正から昭和初期に生きた登山家加藤文太郎を描いた小説です。新田次郎の作品は、かなり昔、少し読んだことがありましたが、ここに来て自分も少し山を登るようになり、興味がわいてきたわけです。 僕も、この半年間で、近所の山を登ったり走ったりしていますが、青梅高水山の大会を除いて、全てひとりです。最初に高水山に試走に行った時は、小銭も携帯電話も持たずに行ってしまい、後悔しました。まあ、近場なので、たいしたことはないのですけどね。TTRの試走の時も道に迷い、山ってのは大変だなぁと痛感しました。あの時は、まだ残雪も少しありましたし。 でも、ひとりで山に入ると、時間を忘れてしまいます。1時間や2時間はあっという間に過ぎてしまいます。ひたすら登ったり下ったり、歩いたり、走ったりしているだけなんですけどね。たまに、立ち止まって、おにぎり食べたり。それだけなんですけど、楽しいものです。 加藤文太郎は、その性格から単独行を行っていたわけですが、小説中のところどころに、人恋しさが現れます。賑やかさを求めたわけではないのでしょうけれども、山小屋での人とのふれあいを求めています。 「単独行の加藤」と言われるようになってからは、かえって引っ込みが付かなくなったのかもしれません。でも、単独行の気軽さは、わかるような気がします。そんな彼も、唯一パーティーを組んで登った山行で、命を落としてしまいます。 僕自身は、冬山に登ろうとは思っていませんが、いつかは夏山にテントを担いで独りで2泊3日のトレイルランニングなんてことをしてみたいなとは思っています。それと共に、グループで近場の山に登って、帰りに温泉ってのもいいなぁなんて思ってもいます。 そうそう、加藤文太郎の『単独行』も、読んでみたいですね。今度探してみよう。
by makani_tomo
| 2006-06-04 23:56
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