走る!飲む!読む!

後立山2013(2日目)

8月26日

眠ると言っても、あの強風では、なかなかグッスリ眠れるものではありません。ゴーゴー、バタバタの繰り返し。シェルターは風で歪むし。まあ、仕方ないですね。

かなり冷え込んできたので、ガスでお湯を沸かして飲みます。(コーヒーを持ってくるのを忘れた!)温かいものを身体に入れるだけでも違いますね。そしてまた横になります。

朝は5時スタートと考えていたので、4時には起きて、準備をします。まずは、山の定番「マルタイ棒ラーメン」を作ります。山用の製品もありますが、使う水の量が少なくて済むノーマル製品が好みです。

その後、着替えて、コンタクトを入れ、荷物をパッキングし、トイレに行ってスタートです。

05:00 五竜山荘スタート
十分に休んだので、コンディションは問題なし。朝の気持ちの良い空気の中を進みます。振り返ると、昨日は全く見えなかった五竜岳の姿が。

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そして、これから向かう唐松岳。

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唐松岳が近づくに連れて、かなり道も険しくなってきます。垂直に近い登りやクサリ場も多数。なかなか気を抜けません。朝早いので、あまり登山客がいないので、すれ違いにあまり時間はかかりませんが、場合によってはかなり待ち時間もかかるでしょう。唐松山荘の直前まで、そんな状況が続きます。

06:37 唐松山荘
ようやく山荘に到着。この区間コースタイム150分に対して97分ですから、あまり短縮できませんね。こういう箇所は仕方ありません。安全第一ですから。山荘前では、20人くらいの団体パーティー(おそらく、ツアー)が準備運動。この人たちとあのルートですれ違わなくて良かった!

06:51 唐松岳
小屋にザックを置いて、カメラだけ持って唐松岳をピストン。

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ここから北に、不帰キレットが続きます。かなり、迫力あります。

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そして、今朝たどってきた山並みを振り返ります。

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そして、剱岳方面

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ひとしきり楽しんだら、小屋まで戻り、コーラを飲んで少し腹ごしらえをします。昨夜作った山菜ごはんの残りを食べます。(基本的に、アルファ米1袋を夜と翌朝の2回に分けて食べます。)

7時半に、唐松山荘を出発です。ここからが、ある意味で今回の山旅のメインディッシュです。2年前にチャレンジしようとして、時間の関係で断念したコース。そう、祖母谷温泉に向かうのです!標高2620mから780mまで下ります。昨日スタートした扇沢が1400mくらいですから、ずっと下まで下ることになります。

唐松山荘のテン場の間を抜けて、唐松岳をトラバースするように下り始めます。それにしても、か細い道で、不安になります。

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写真の中ほどに、か細い道が写っているのがわかります?かなり危なっかしい道ですが、時々そんな道には不釣り合いなくらい立派で新しい鎖が出てきます。これまた、下りの割にはスピード出ません。1時間半くらい下って、ようやく水場への分岐です。素通りするつもりだったのですが、分岐で休憩していた登山者が、水が冷たくておいしかったですよ!というので、ザックを置いてペットボトルだけ持って沢に下りました。確かに、冷たくて気持ちがいい。顔も洗ってごくごく飲んで、リフレッシュ。沢にはもう一人いて、のんびり一服していました。

08:58 大黒銅山跡

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銅山跡だけに、土が赤茶色しています。餓鬼谷では、明治末期に銅山が発見され、大正時代に銅が採掘されていたようですね。白馬村から大黒岳を越えて道を整備したというのですから、すごいものです。そして、採掘するだけではなく、精錬所を建てたというのですから、ビックリです。

さて、ここから餓鬼岳に登り返しますが、やせ尾根の連続です。植生があるので、一見安全に見えますが、踏み外すと死にはしないもの、怪我は免れません。そして、暑くなってきた。。。

それでも途中の避難小屋までは順調に行っていた気がしたのですが、そこから先が長かった。なかなか標高が下がりません。南越沢に沿って下りますが、小刻みに登ったり降りたりの繰り返し。お腹すいたなぁ...

12:30 祖母谷温泉

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唐松山荘をスタートしてちょうど5時間で祖母谷温泉に到着です。やっとです。ここのコースタイムは510分ですから、短縮率60%弱です。いやいや長かった!

小屋を訪ねると、張り紙が...「食事は、土日のみです。」ガーン!やられた。しからばと、ご主人に「カップラーメンか何かありますか?」と聞いたところ、「どこから来たの?五竜?すごいね~。何食べたい?作ってあげるよ。」とやさしいお言葉。お言葉に甘えて、ざるうどんを注文。その間に、まず缶ビールを1本飲んで、温泉に入ります。脱いだTシャツは、ロープに干して、シューズも乾かします。シェルターも乾かします。

温泉では、白馬方面から下ってきた単独の男性と一緒になりました。聞くと、白馬からの道は悪いとのこと。特に沢を渡るところで、沢が崩れてガラガラになっているとのこと。「僕なら、お勧めしませんね。」とりあえず、あとから考えよう。

温泉につかって、のんびり。さっぱりしたところで、大盛りざるうどんに缶ビール!今回の山旅で一番美味しかったな!

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お腹一杯になったところで、ご主人と話すと、やはり沢を越えるところが危険とのこと。ただ、行って行けないものでもないようです。もうひとり、下りてくる途中の人もいるので、その人にも話を聞くということで、まずは行ってみることに。

13:40 祖母谷温泉スタート
登山口の整備に出かけるご主人と歩きます。登山道の入り口は、林道を10分ほど登り、大きなトンネルの様なものが見えたら、その左わきに入っていきます。写真に写っているのが、ご主人。

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そして、枯れた沢(名剣沢)に出たら、対岸の上方にある札を目印に進みます。

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ここから先は、ひたすら登るのみ。迷うところはありません。もうすぐ沢...ということろで、ようやく下山してきた男性に出会いました。やはり、崩れた沢が危険とのことでした。でも、この人もこの荷物背負って来れたのだから、なんとかなるだろうと高をくくり、先に進みます。

結局、かなり危険に感じたのは1ヶ所。たしかに、ガレガレです。温泉で話を聞いた男性も、小屋のご主人も、少し下って渡りやすいところを渡り、少し登り返す...と言っていましたが、それはそれでガレガレしているので、なかなか危険でした。結局、ガレガレ部分が一番短くなる直進を選びました。ただし、沢を渡る際に、濡れてしまいます。ここは、安全を優先して濡れる方を選びました。

その後も、上手く飛ばないと濡れる沢がいくつかあったのですが、一度濡れてしまえばあとは同じですね。

全部で、7回か8回渡渉したでしょうか。やれやれと思ったのですが、まだまだ登りは続くのです。目的地まではコースタイムで300分です。途中、渡渉でずいぶんタイムロスをしています。そして何より疲れてきています。足取りが重くなり、ばて始めた頃ようやく避難小屋が現れました。

17:20 不帰岳避難小屋

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祖母谷温泉から3時間40分も掛りました。

まず、水場に下りて、水を確保。満タンにします。そして、避難小屋の横にシェルター設営。下が草なので、なかなか快適。風もなくて穏やかです。今夜は、お湯を沸かしてマジックパスタ。やはり、温かいものを食べるとホッとしますね。

今夜は風もないのでグッスリ眠れるぞ...と思ったら、そうは問屋が卸しません。キーキーなく猿の声がうるさいのです。そして、暗くなったら、シェルターの近くにまで来ている様子。しかも数匹。これは、正直怖かった。

しばらくして、いなくなったと思ったら、今度は雨!まあまあ、強い雨でした。ま、これは想定の範囲内。猿よりよっぽどいいです。雨は降ったものの、標高が昨夜より低い分、グッスリ眠れたような気がします。
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by makani_tomo | 2013-08-31 13:06 | 昇る・登る
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走って、飲んで、そして読んでおります。
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