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『マオ 誰も知らなかった毛沢東』 ユン・チアン,ジョン・ハリディ

『マオ 誰も知らなかった毛沢東』 
ユン・チアン,ジョン・ハリディ
土屋京子 訳
講談社
各2200円(+税)

上下巻合わせて1000頁を上回る大作だが、一気に読んでしまった。朝の通勤電車の中でもつり革につかまりながら、読み進めていた。

読みながら覚えた感覚は、「驚愕」という表現が一番近いだろう。毛沢東について、かなり薄い知識しか持っていなかったのだが、まさかこんな人物だったとは。本書の描き出す毛沢東を表現するキーワードは、「利己的」、「残虐」、「保身」、「贅沢」、「不遜」、「不潔」、「偏狭」、「狂気」などありとあらゆる人間の負の面を表現する言葉が続く。

著者のユン・チアンは、ベストセラーとなった『ワイルド・スワン』の著者として有名だが、本書を書くに当り、膨大な資料を発掘し、毛沢東を知る、あるいは同時代に生きた多くの人びとにインタビューを行っている。そうして、隠されていた事実を、ひとつひとつ掘り起こして綴っている。

文化大革命に関する記述など、読むに耐えない事実も、坦々と記されている。その冷静な書きぶりが、リアリティを更に増す効果をもたらしている。

正直言って、怖い本だった。しかし、読み始めたら、止められない本でもあった。今年読んだ多くの本の中でも、ベスト3に入ることは間違いないだろう。

という僕の評を読んで、興味をもたれた方は、是非読んでいただきたい。同じ読後感を持ってもらえるのではないかと思う。
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by makani_tomo | 2005-12-24 00:30 | 読む
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