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『十字軍物語』1~3 塩野七生

『十字軍物語』1~3
塩野七生
新潮社
2,625円(1,2)
3,570円(3)

同じみ、塩野七生さんによる十字軍の物語です。買ったのはずいぶん前なのですが、ようやく読み始めました。そして、3週間くらいで読み終わりました。塩野節は、ますます軽快です。大部でありながら、ぐいぐいと読み進めることができます。

ローマ人の物語よりもこの十字軍物語では、外交ということを、ものすごく意識して書いている気がします。十字軍というテーマそのものが、キリスト教諸国vsイスラム諸国という構図であったからでもありますが、現代でもなお紛争の火種になっているパレスチナ地域での出来事でもあるからでしょう。単に中世における(歴史上の)出来事としてではなく、現代にもある意味つながる事象として取り上げています。それゆえ、第3次十字軍を率いたリチャードとサラディンの講和について、高く評価しているのでしょう。

もうひとつ、これは塩野さんが歴史家ではなく小説家たる所以ですが、歴史的事実に立脚しながらも、歴史家の記述だけに頼らず、様々な周辺情報を加味して、ちゃんと「想像」しているところでしょうか。ちゃんと、物語になっているのです。

できれば、『絵で見る十字軍物語』を脇に置いて読むと良いかもしれないですね。あと、本書にも適宜地図は挿入されているのですが、歴史地図帳的なものが手元にあると、より良いかもしれないです。
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by makani_tomo | 2012-03-13 10:47 | 読む
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