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『空白の5マイル』 角幡 唯介

『空白の5マイル』
角幡 唯介
集英社
1600円+税

著者の角幡さんは、早稲田の探検部出身です。学生時代、偶然に見つけた本からチベットの謎の河と言われた「ツアンポー峡谷」に魅了されるのです。このツアンポー峡谷は、かつてイギリスを中心とした探検家によって、部分的な解明が行われていたのですが、(現地の人を除いて)まだ誰も足を踏み入れたことがないエリアが残っていたのです。

ランナーがタイムを追い求め、時間走ランナーが距離を追い求めるのと同じで、探検家は未開の地を追うのでしょう。彼は仲間と共に挑戦を始めます。

第1回目の挑戦では1998年に探検部の仲間とツアンポー峡谷に向かっています。そしてさらに2002年12月~2003年1月に掛けて、単独で調査を行っています。 その後、米国の冒険家によって、幻の滝と言われていた滝が発展され、彼の意欲は衰えます。また、大手新聞社に入社したこともあり、ツアンポー峡谷はもはや終わりなのかと思わせます。

しかし、彼は新聞社を辞めて三度現地に向かうのです。しかも、無許可で。(前も基本的には無許可だったようですが。)そして、今回はきっちりツアンポーをトレースするという計画なのです。

彼の行動力こそが、彼を探検家ならしめているのかもしれません。彼が久しぶりに訪れたラサの街は、かなり様変わりしていたようです。そして、警察にみつからない様にして、目的のエリアに侵入します。

そこから先のことは、詳しく書きませんが、とにかく一気に読み進んでしまいます。元新聞記者ということもあり、文章も非常に読みやすいのです。自分向きの探検ではありませんが、憧れるものはあります。お勧めの一冊です。

※間違って冒険部と書いていたのを、探検部に修正しました。
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by makani_tomo | 2011-02-22 18:42 | 読む
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