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『円を創った男 小説・大隈重信』 渡辺房男

『円を創った男 小説・大隈重信』 
渡辺房男
文藝春秋
1900円+税

先日図書館に『ランニング登山』を借りに行ったついでに借りた本です。最近発売された本で、読んでみたかったのでちょうど良かったです。

大隈重信というと、早稲田大学の創設者として有名ですが、いわゆる明治の元勲としても知られています。その彼の大仕事のひとつが明治政府としての通貨の制定です。

江戸時代を通して、我が国では両や分、朱といった通貨の単位が使われていました。ちなみに、1両=4分、1分=4朱だそうです。4進法だったのですね。今はすっかり10進法に慣れているので、4進法なんてわかりにくいなと思いますが、はじめからそうであれば、きっと何の疑問も持たないのでしょうね。

イギリスでは、1971年まで1ポンド=20シリング=240ペンスという通貨単位を用いていました。これはわかりにくいですね。さらに、古くは1クラウン=5シリング、1フローリン=2シリング、1グロート=4ペンス、1ギニー=21シリングという補助単位まであったのですから、わけわかりませんね。

我が国では明治維新の混乱で、藩札の乱発や質の悪い硬貨が鋳造されるなど、通貨事情は
めちゃくちゃになっていました。通貨が混乱すると、経済は安定しません。特に欧米列強は、日本で手に入れる銀貨の質の低下について、文句を言ってきたのです。

そこで大隈重信が行ったのは、「円」という新たな通貨単位を作りました。そして10進法を採用し、1円=100銭という補助単位を設けました。そして、通貨の鋳造と紙幣の発行、古い硬貨や紙幣の廃止などです。これは大変な作業ですね。

驚くのが、この新しい通貨に関する法律「新貨条例」が発布された時、大隈重信はなんと33歳という若さです。もっとも、当時政府で実質的な中枢を担っていた人たちの多くは、30代か40代です。西郷隆盛44歳、大久保利通41歳、木戸孝允35歳、井上馨36歳。今の日本の社会構造からは、なかなか考えられませんね。時代の力というものもありますが、若くてもこういう大きなことをやり遂げることはできるのですね。30代終盤の僕も、がんばらなくては。。。

【今日の階段】
1本,1016steps,188m

【今月の階段】
57本,54857steps,10149m

さて、今月も目標の1万mはクリアしました。
まだ余裕はあるので、来月は少し距離を延ばしてみようかと思っています。
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by makani_tomo | 2006-03-31 17:22 | 読む
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