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裏磐梯山岳耐久レース

裏磐梯に入ったのは11月7日。15時過ぎにラビスパ裏磐梯の駐車場にて受付を済ませて、そこで初めてコースが発表された。想像していたコースと少し違うけど、概ね予想通り。
16時から説明会。コースガイダンスなども行われた。コースの一部に、やや迷いやすい個所があるらしい。
17時半から前夜祭。お寿司、刺身、天ぷら、鍋、春巻きやシュウマイ、サラダなどなど盛りだくさん。中でも、眼の前で揚げてくれる天ぷらは絶品でした。お酒も飲み放題。熱燗が用意されているあたり、東北らしいですね。僕は、地元のワインを1本空けてしまいましたね。
景品を掛けたじゃんけん大会。見事全負け。勝負に弱い....

同じ宿に泊まる人から、その宿で手に入る幻の日本酒「蒼龍」の話を聞き、俄然飲みたくなる。どうやら、地元の酒蔵「末廣」と、数軒のペンションの有志が集まり、独自に米を作り、地元の湧水を使って作っているお酒だとか。寝る前に1杯いただきましたが、スッキリして、それでいて風味豊かな美味しいお酒でした。もちろん、1本買って帰ってきましたが、ラベルが貼られていないところが、いかにも手作り感あふれています。

11月8日はお弁当を作ってもらい、それをもって6時半には宿を出ました。ラビスパまでは20分ほど。バスに乗り換えて、スタート地点に向かいます。

朝の猪苗代湖からは、靄が立ち込めてきます。幻想的な風景です。
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スタート地点。ここからいきなり登りが始まります。
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この紐は?実は、スタートラインです。この、ゆるい感じがいいですね~。ちなみに、左に写っている人が、大会実行委員長さんです。
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8:30スタート。エキスパートクラス男子32名、女子4名です。他に、オープン参加の方が2名いました。いきなりの急登です。すぐにトップに出た倉田さんは、グイグイ登っていきます。さすが山耐12位の実力者。僕も頑張って登りますよ。まだ、景色を楽しむところではないですから。順位は8位くらいですね。

ようやく磐梯山の荒々強い姿が近づいてきました。
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さらにワシワシ登り、崖にぶつかったらひと息。途中、硫黄の臭いが活火山であることを思い出させてくれます。噴火口の縁に沿って更に登ると、美味しい弘法清水の湧水。水量も豊富です。ここはコップで1杯飲んで先に進みます。このあたりから雪が残っています。11月3日に降ったのだそうです。やや凍結気味の箇所もあり、慎重に登ります。登り切ったら、1CP。ゼッケン番号のチェックを受けます。ここからは、下りです。走れますが、標高を下げるに従い、雪が溶けて路面がぐちゃぐちゃに。最初こそ気にして、シューズを濡らさない様にしていたのですが、これは無理だと判断。もう、お構いなしに走ります。

20分ほど下って、ようやくぐちゃぐちゃから解放されました。しばらくは、気持ち良く走れますよ。そして、スキー場のゲレンデへ。無理ない程度のペースで下ります。下り始めたらトップの選手とすれ違い。20~25分の差が付いていそう。

2CPの折り返し点での順位は8位かな?僕の前を走る女性は、結構登りが速いのです。

今度は、噴火口を登ります。噴火口から見上げたら、こんな感じ。
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途中、少しルートが見えにくい個所があります。よく注意をすればわかりますが。ルートファインディングというべきところは、この1か所だけでしょう。なので、僕は渡された25000分の一はザックの中にしまったきりで使いませんでした。普通の山地図で充分でした。

火口から先ほどの火口壁の上までよじ登り、ホッとひと息。再び弘法清水の湧水へ。今回は水を補充します。そして小屋方面に。3CP通過が12時くらいでしょうか。4CPの関門時間が13時半なので、まだ1時間半あるから...ここまで来て、山頂に行かないのはもったいないよね...なんて考えて、レースのルートを外れて山頂へ。

ちなみに山頂往復のコースタイムは登り25分の下り20分。25分あれば戻ってこれるだろうと、「安易に」判断。しかし、登り出すと、当然予想されことなのですが、凍結個所の連続です。それでも登る方はいいのです。下る人が、ゆっくりしか降りれないために、渋滞気味。結局、山頂まで20分掛かってしまいました。

しかし、山頂からの眺めは最高です!時間を忘れて、360度の眺望を楽しんでしまいました。

桧原湖方面。
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猪苗代湖方面。やはり、大きな湖です。
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そして、猫魔ヶ岳方面。
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いやぁ、登って良かった!実に気持ち良かったです。
しかし、下りは更に渋滞。もちろん自分も滑らない様に慎重に下りましたが...小屋まで戻ると12時40分。関門まで50分しかないではありませんか!ちなみにコースタイムは90分。5割だとOKですが、6割だと引っ掛かります。

ここからは、だだーっと下ります。しかし、朝一度下ったぐちゃぐちゃ道は、昼になって更にぐちゃぐちゃに。雪解け水が更に増えて、ちょっとした沢状態。しかも雪解け水だから、冷たい!でも、意外と楽しく下れました。

3人ほどパスして、時間的にも余裕が見えたので、気持ちの良いトレイルの写真を1枚。ぐちゃぐちゃ道を過ぎたら、落ち葉のふかふかトレイルを、楽しく下れます。
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関門通過は、閉鎖時間の14分前。危ない危ない。スタッフにも、心配したよ~と言われてしまいました。

さて、ここからはまず猫魔ヶ岳を目指します。登りも、磐梯山に比べると穏やかです。そして、稜線に出ると気持ちが良いです。先行していた選手を所々で抜いて行きます。

猫魔ヶ岳にはあっさり到着。1404mですから、登りも程ほどなのです。ここは眺めが良いです。山頂のすぐ下には、一等三角点があるくらいですから、眺めが良いわけです。
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猫魔ヶ岳のすぐ先には、猫石が。化け猫伝説に由来するとか...
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この辺りは、猫石があることからもわかるように、岩がゴロゴロ。下りなのですが、落ち葉に隠された石などが多くて、意外にスピードが出せません。それでも、コースタイム50%をイメージして走ります。徐々に勾配が緩やかになり、気持ちの良いトレイルになります。

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ようやく雄国沼の周囲を走るルートに出ました。といっても、なかなか沼は見えません。休憩舎手前でようやく景色が広がりました。ここから少し走って、また折り返してゴールを目指すのですが、少し標高を上げると、素晴らしい景色が広がります。特別天然記念物の雄国沼です。

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さて実はここからが、このコースのクライマックスでした。まず、雄国山からの眺望が素晴らしかった!
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そして、ここからゴールであるラビスパまでのトレイルが最高でした。もし、山を初めて走る人が、このコースを走ったら、トレイルランニングの楽しさに目覚めることは間違いありません!とにかく、楽しいトレイルです。ゴールが近づくのが惜しいと感じるほどでした。

結局ゴールは15時32分51分。スタートから7時間2分51秒でした。途中、35分ほどロスしているので実質6時間半くらいでしょうか。だとすれば、山と高原地図のコースタイムは、やや甘めの様です。写真を撮ったりしなければ、6時間15分くらいまではいけそうです。順位は総合9位。途中で8位でしたから、後半でほぼ取り戻した感じですね。まぁ、順位を気にして臨んだ大会ではないので、何よりも楽しめたのがよかったです。

ゴール後、装備チェック。ゴール後にチェックする大会は初めてです。緩いように見えて、キッチリしているところはキッチリしています。確かに、スタート前の装備チェックの後、装備を置いていく選手もいますからねぇ。(第1回の御岳スカイレースなど)

ラビスパで温泉に入って、ホッとひと息。外に出てみれば、素晴らしい夕暮れ。
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いやぁ、この一日、本当に楽しかった。いい大会でした。


翌日は、早起きして、五色沼を散策。これは柳沼。水面に映った木々がきれいです。
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そして、るり沼。陽の当たり具合で、色が変わるそうです。
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紅葉がきれいです。
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諸橋近代美術館。
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午後には、喜多方に移動しました。蔵のある街並みが素敵です。
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少食なのですが、2軒はしごしました。1軒目は朝昼夜(あさひや)。その昔、大学のゼミ合宿で来たことがある(かもしれない)お店です。ここでは、ミニチャーシュー麺を。オーソドックスなラーメンです。少しスープがしょっぱかったかな。
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2軒目は、食堂なまえ。太麺で人気のお店です。ここでも、極太チャーシュー麺を。
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確かに、人気があるだけあってとても美味しかったです。麺もスープも、実に美味しい。そして、安いのです。いや、行って良かったですよ。ラーメンに詳しくない僕が言うのもなんですが、おススメです。

それにしても、裏磐梯は楽しかった。来年も参加したいと思いました。スタッフの献身的な運営にも感謝です。ありがとうございました。
by makani_tomo | 2010-11-10 03:36 | レース(トレイル)
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