走る!飲む!読む!

『国家の品格』 藤原正彦

『国家の品格』 
藤原正彦 
新潮選書 
680円(+税)

 ホノルルに向かう飛行機の中で読みました。

 山岳小説家新田次郎を父に持ち、戦後の大ベストセラー「流れる星は生きている」を書いた藤原ていを母に持つ著者は、数学者にして洒脱なエッセイを得意としてきました。僕もかなり昔『若き数学者のアメリカ』などを読んで、アメリカ留学にあこがれたものです。

 数学者と言う職業は、きわめて論理的な世界に思えます。もちろん、数学自体は論理構成の中に成り立っている学問なのですが、それを研究する人間(数学者)は、必ずしも論理的な思考だけでは大成しないようです。

 本書は、著者の講演を書籍に直したものですが、主張は以下の通り。
・日本は、アメリカ的な品格の無い国家になりつつある。
・そのためには、日本人が論理と合理性だけではない、
 情緒と武士道に基づいた行動をとるべき。
・教育においても、小学生が学ぶべきことは、英語ではなく国語と歴史である。
・優れた科学者をはぐくむためにも、美的な感覚を養う教育が必要。
などなど。

講演がベースなので、やや厳しい表現も見られますが、
純粋な論理の世界に生きている数学者から、論理だけでは駄目だと言われると、妙に説得力があります。一方で、一般的な論調にはある部分対立した意見を強く述べているので、拒絶反応を示す人もいるかもしれません。

個人的には、彼の意見に組するところは大です。(全てではないですが。)
英語は所詮、コミュニケーションの道具なんだよな...と思います。
がしかし、その道具を上手く操れない自分がいて、なんだか負け惜しみみたいなのも癪だなと思ったりもします。

でも、きっとホノルルマラソンを走った後に、走る楽しさを英語で伝えることは出来るだろうな。
きっと、好きなこと、関心のあることなら、何とかなるんだよね。
もっとも、ホノマラは日本語で全て出来てしまうんですよね....
[PR]
by makani_tomo | 2005-12-16 09:59 | 読む
<< 『路上観察で歩くパリ』 稲葉宏爾 ホノルルマラソン >>



走って、飲んで、そして読んでおります。
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧