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TJAR選考会(詳報)

25日金曜日は、なるべく早く家に帰り、最終準備です。あ、その前に恒例の気合入れ散髪も忘れませんでした。

22時半頃自宅を出て、駅に向かいます。駅のホームで電車を待っていたのですが、何かおかしい。???ハイドレーションから水が漏れだしているではないですか!どこから漏れているのか、原因不明。しかし電車は来てしまったので、乗り込みます。床に置いたザックの下に、水たまりが...車を出してくれたakihageさん家の最寄りの駅へ。しかし相変わらず原因は不明。とりあえず、水漏れは止まったようなので、車に乗り込みます。akihageさんが買い出ししている間に、チェック。あ!単に口の締め方が緩かっただけでした。自宅で準備をした時は半分ほどしか入れていなかったので、立てて置く分にはもれなかったのですが、ザックを背負うと水位が上昇して、口からもれだしていたのです。そうとも知らず、車の中で、口を下にして置いてしまいました。ああ、びしょびしょ。akihageさん、車のトランク濡らしてしまってごめんなさい。水ですので、乾けば平気だと思います。

という風に今回の選考会は始まったわけですが、この時点で水(雨)に泣かされることが決まっていたようです。

とりあえず無事に菅の台バスセンターに到着し、少し仮眠します。3時過ぎに、受け付け開始、そして装備チェック。前回までは、岩瀬さんが装備品を読み上げて、各自でチェックする方式でしたが、今回はスタッフがきっちりチェック。

4時半にブリーフィング開始。注意事項やコース状況の説明など。

スタート直前までまた車で休んで、5時50分再び集まり、集合写真を撮ってスタートラインに並びます。坂を上に登っていきそうな錯覚に襲われたのは、僕だけでしょうか。

<26日>
6時 スタート。
小雨パラつく中、39名が一斉にスタート。皆ペース速いです。本戦では、(少なくとも僕は)あんなペースでは走れません。ので、徐々にマイペースに落とします。
天竜川を越え、徐々に上り坂が出てきます。こう配のキツイ坂では、素直に歩きを入れます。このルートの最終自動販売機の位置確認も欠かせません。これ、本戦では重要な情報です。10時~10時半くらいの到着イメージだったのですが、やはり全体の速いペースにあおられて、少々早めの9時半頃に市野瀬に到着です。これでも、充分ゆっくり来たのですが。しかし、本戦では4時間半でも着けるかどうかわからないくらいでしょう。実際は、あんなにガシガシ走って登れないのです。(←あくまでも自分は、の話です。)

9時25分 市野瀬
入野谷で、コーラを飲み、水を満タンにし、いよいよ地蔵尾根に入ります。2年ぶりです。雨は一向に止む気配を見せません。ここからはストックを使います。

地蔵尾根は、ピンクテープも多く、ほぼ道迷いの可能性は無いでしょう。湧水が出ているところで、水を入れ替えました。2Lです。そのすぐ先から林道を外れて左斜め方向に登ります。ここは、要注意ポイントです。

今回の選考会は全体を通してですが、この倍くらいの行程をこなせるくらいのつもりで臨みました。ロードのレースや里山のレースと違って、TJARでは常にある程度の余裕を残して行動することが必要だと考えています。つまり、こういった山で、基本的には自分を限界まで追いつめてはいけないのだと思っています。こういうスタンスでしたので、地蔵尾根の登りもマイペースを維持して、ゆっくり目に登ります。

途中、ラインオリエンテーリング3ヶ所。正解できたと思っているのですが、どうでしょう?

地蔵尾根最上部では、須田さんが雪渓にステップを切ってくれて、フィックスロープまで設置してくれていました。ありがとうございます。

情報によると、仙丈小屋への道が悪く、小屋には寄れないとのこと。しかし、実際に行ってみるとあまり悪くは思えず。温かいものを食べておきたかったので、小屋に寄ることにしました。思った通り、雪渓のトラバースも特に難しくはなく、ごく普通に小屋に到着。

小屋では、カップの味噌ラーメンを食べて、りんごジュースを飲んで、しばしの休憩。小屋に寄れる時は、小屋で食べておく、これもTJARの鉄則?でしょうか。この後3000mの稜線歩きが続くので、この休憩は貴重でした。

15時15分 仙丈ヶ岳。
横殴りの風雨。尾根の西側を歩く時は、容赦なく襲いかかってきます。東側に出ると、ホッとします。こういう時は、あわてず急がず、淡々と進むに限ります。幸い、半そでシャツにカッパを着ていれば、寒くはありませんでした。

徐々に標高を下げ、樹林帯に入ります。雨は相変わらずですが、風がないだけでずいぶんと違います。横川岳から野呂川越への倒木帯もずいぶんと楽になりました。更に両俣小屋まで高度を下げますが、ここは道が悪いですね。何度か滑ってしまいましたよ。

18時35分 両俣小屋
着いて、ラインオリエンテーリングの結果を提出。そして、シェルターの設営&撤収のテスト。こちらは無事にクリアできました。その後、再び設置し、休む体制を整えました。小屋で何か買おうかとも思ったのですが、雨は降っているし、仙丈小屋で食べたので、まあいいかとそのまま休みました。

今回は時期が時期だけに、ちゃんとした120cmのエアマットを持参しました。おかげで、雨で濡れた地面からの冷えとは無縁でいられました。休む時用に持ってきたのは、iBexのウールシャツ。これは優れものです。これに長そでシャツを着るだけで充分温かいのです。寝るときは、レスキューシートに包まって寝れば寒くはありません。シュラフカバーも持っていましたが、使いませんでした。

<27日>
1時半には起き上って、アルファ米の食事です。雨はやむ様子もなく。足のマッサージをしながら、準備を整えます。2時45分には撤収完了。水分をしっかり含んだシェルターは、重い...

3時15分 2日目スタート
一斉スタートなので、集団に飲みこまれて登り始めるのですが、夜&集団&足場が悪いという状況で、悪戦苦闘。みんなペース速いなぁ。野呂川越までは飲みこまれて行ったのですが、そこから先はマイペースで。お天気が悪い時ほど、マイペース維持が怪我をしないための鉄則ではないでしょうか。

6時40分 仙丈ヶ岳
大仙丈直下の登りはキツイですね。しかし、ここは淡々と歩を進めます。ここから小仙丈方面に向かいます。登山者も頻繁に見かけるようになります。このあたり、天気が良ければ気持ち良く走れそうですね。小仙丈下では、再び須田さんのお出迎え。ありがとうございました。あとは、北沢峠まで下るだけ。足に負担をなるべく掛けないように、ゆっくり目に下ります。

8時35分 北沢峠
予定時間よりもずいぶん早く着いてしまいました。これでも、充分にペースを落としていたのですが。ここで着替えて、少し休憩。いつものポークビッツを食べだしたら、正人さんに驚かれ、結構いけますよって差しだしたら、割と気に入っていたようでした。それ以上に注目を集めたのは、ランブラーさん特製ストックです。「軽いね~!」と驚き、これでどの程度の剛性が保たれるのかなぁ...と興味深々の様子でした。

さてあとは21km程のロードです。ほぼ下りと思っていたところ、序盤で上りがあり、ちょっと歩きを入れてしまいましたね。しかし、本番でもそんなものでしょう。やや単調な景色が続くのも、本番通り。ただ違うのは、小雨が降っていて、暑くないということ。8月のロードは暑いのです。程ほどのペースを守り走り続けていると、橋のたもとで緑さんとゆぅさんに逢いました。残り3.6kmだよと、橋の管理人さんに応援してもらい、残りもゆっくり走ります。

11時5分 仙流荘ゴール
充分な余力を残してゴールすることができました。まずは目標達成です。ゴール後は、すぐに筆記試験。ベンチを机替わりに記入しました。その後風呂に入り、休憩室で、akihageさん、かどきちさん、ゆぅさんらと歓談。13時頃には、帰路に付きました。

帰宅してから、洗濯が大変。ザックも洗い、マットも。干す場所の関係から、シェルターやレスキューシートは放置。放置はしたくないのだけど、致し方なし。

さて、選考会は終わりました。どういう結果になるのかわかりませんが、果報は寝て待ちましょう。岩瀬さんはじめ実行委員会の方々、スタッフの方々、どうもありがとうございました。

昨夜は、洗いものなどした後、2時まで仕事。朝は5時起床。両俣での方がよっぽどよく休んでいるという事実。現実社会の方が、サバイバル度合いが高い様な気がしてきました。
by makani_tomo | 2010-06-28 10:06 | TJAR
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