走る!飲む!読む!

『狩猟サバイバル』服部文祥

『狩猟サバイバル』
服部文祥
みすず書房
2400円+税

サバイバル登山家が狩猟を始めたという話は、以前から聞いていました。彼の考える生きるということ、食べるということにより近づくための手段としての狩猟です。

魚にしても肉にしても、生き物を殺さなくては食べることはできない。そんな当たり前のことを、我々は現代の生活の中で忘れている。いや、概念では分かっているけど、その実感は限りなく薄い。その感覚を取り戻すためにまずはサバイバル登山で釣りによって食糧を確保する術を得て、そしてさらに狩猟へと進んだわけです。

僕自身は、そういう哲学的な理由からではなく、ジビエが好きという理由から、狩猟には興味があります。しかし、そう簡単にできることではないし...と思いきや、本気になって、ひとつひとつ手続きを行えば、時間はかかるけどできないことではない。そんな気がしてきました。

もっとも、獲物を解体するには、相当な勇気と慣れが必要なようです。もちろん、獲物を仕留めるには、もっと経験が必要なのでしょう。水が十分にあるわけではない山中での解体は、想像を絶するものがあります。手は血みどろになるでしょう。そんな時、どうしているのか?直接お会いする機会があったら、聞いてみたいことがたくさんあります。そんな、魅力に富んだ本です。

しかし、彼の著書の魅力は、その行動だけではありません。その裏で、いろいろ悩んだり、あきらめようと思ったり、俗なことを考えたり、そんな本音も魅力です。僕自身、山はいいなと思いつつ、山中にいるとき、山小屋でコーラやビールを飲むのを楽しみにしているのですから。

僕自身も、どういうことを考えて山に登ろうかと思うことがあります。今のところは、思い描いたルートを予定した時間でたどるということなのですが、そのうち何か試みを持って山に臨んでみたいなと思っています。その試みは、漠然と思うところはあるのですが、未だに自分でもよくわかっていないというのが、本当のところなのです。

ちょっと、横道にそれましたが、なかなかおススメの一冊です。
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by makani_tomo | 2009-12-23 23:59 | 読む
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