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南アルプス1泊2日ループ(その1)

なんとか絞り出した夏休み。許された時間は14~15日の2日間。48時間を如何に使うかとさんざん迷った結果、帰省で渋滞必死の高速道路での移動距離が少なく、登山客も少なく、かつアップダウンもそれなりにあり、もちろん標高2000m超でのビバーク込みで、おまけにTJARの試走者と出会えそうなコース。北か南か悩みましたが、最終的に車での移動が少なく、登山客が少なそうな南に決定。13日木曜日は21時過ぎに自宅に帰り、夕食後急いで支度をして14日0時40分に自宅を出ました。

途中、談合坂SAで30分ほど仮眠し、山梨県南巨摩郡早川町新倉には4時30分に到着しました。本来であれば、新倉から林道に入り、田代発電所までは車で行けるのですが、現在途中で落石のため通行止めとなっており、車は新倉までなのです。(実際には、通行止め個所の手前に駐車スペースがあり、登山者のものらしき車が何台か車が停まっていました。)

04:40 新倉スタート
しばらく林道を上ります。発電所を過ぎて、砂防ダムの工事現場に入り、50分ほどで登山口にたどりつきました。ここからは、古の伊奈街道をたどります。明治初期に身延町切石と長野県大鹿村とをつなぐために通されたルートで、伊那谷に駿河の海産物を運ぶことが主な目的だったそうです。

伝付峠までは、沢沿いに進みます。おそらくこの道は、沢の上流に管理小屋を持つ東京電力が整備しているのでしょうか。木や金属の仮設の橋などが多数整備されています。整備と言っても最低限の整備であり、中でも18番目の橋は、なかなかスリル満点なのです。ここは、2007年にmakotoさんが悪沢岳を目指した際に、増水のために流されていた橋でもあります。

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(写真は、帰路の時のもの。手前が伝付峠方面です。)

危なっかしい個所は、この18番ともうひとつだけ。もうひとつは、ロープが掛っているので、それなりに安心です。東京電力の管理小屋を過ぎ、しばらく沢沿に進みます。沢から外れる手前のポイントが、やや迷いやすいです。往路は少しルートを外れたところで渡渉しましたが、対岸にテープがあるので、大丈夫でしょう。そこからは、九十九の道をひたすら登ります。水場が出たら、伝付峠ももうすぐです。
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07:51 伝付峠
笹に覆われた道を抜けると、ひょっこり伝付峠に出ます。ここには、小さい祠があります。
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二軒小屋へは林道を左方向に少し進み、標識が見えたらそれに従い、右側の小道を進みます。ここで、今日初めての登山者に出会いました。ここからは、よく踏まれた道です。ひたすら下ります。

08:26 二軒小屋
 落ち着いたロッジには、自動販売機もあります。ペプシ(150円)を購入し、ベンチで朝食をとり、この後の激登りに備えます。
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橋を渡り、ゲートの脇を抜け、登山口に取り付きます。いきなりの急登です。ぐいぐい登ると、あっと言う間に、二軒小屋が小さくなります。
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しばらく我慢の登りが続きます。高度計で数値を確認しながらひたすら登ります。平均して分10mくらい高度を上げます。万斧沢ノ頭は、地味なピークで1時間半ほどで通過。ガスが掛っており、眺望はありません。
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更に高度を上げ、千枚岳を目指します。手前のハイ松帯で、山頂への直登ルートを試みるも、あえなく断念。おとなしく、正規ルートに戻りました。

11:59 千枚岳
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やはり、ガスに覆われているので、先を急ぎます。

12:54 悪沢岳(荒川東岳)
荒川三山の最高峰です。3,141mの標高は、国内第6位でもあります。本来であれば、360度の眺望が望めるはずですが、今回は残念。予定より遅れているので、先を急ぎます。荒川三山といいつつも、中岳との間はグッと下り、グッと登り返すためそれなりに時間が掛ります。広々とした大きな山頂を目指す、これが南アルプスの醍醐味かもしれません。
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このあたりから、標高を上げたせいか、徐々に晴れてきました。中岳避難小屋では、何名かが食事中。通過するつもりだったのですが、美味しそうなカップ麺についつい引き寄せられ、大休止することに。気さくな小屋の親父さんや、休憩中の登山客との談笑が楽しいですね。宿泊を決めた人が飲んでいるビールがうらやましい...どこまで行くのかととある登山客に聞かれ、高山裏までは行きたいですねぇ、と控えめに答えたら、小屋の親父さんが、親切にも無線で高山裏避難小屋に「ひとり行くよ。」と連絡してくれました。

30分ほど大休止した後、荒川前岳を通過し、カールを下ります。登る時はヒイヒイいうルートも、下りはサクサクです。途中、雷鳥の親子に出会いました。ルート上を歩いているので、しばし停滞...
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カールを下り切り、高山に向けてトラバースする途中で、水場で水を確保。その手前で、3人組の登山客が幕営準備。狭い平地ですが、この前後には幕営適地はないのですよね。更に進むと、先日のビバーク講習会でご一緒したIZUさんと出会いました。中アから縦走してきたとのこと。まだまだ、元気でしたね。

高山裏避難小屋の幕営地はテントの花。まだ15時半なので、予定通り三伏まで進むことにしました。しかし、中岳避難小屋から連絡が入っているので、心配させてはいけないので、小屋の親父さんにひと言声を掛けて先に進みました。

これまで何度かたどったルートを逆走です。途中、ビバーク適地を探しながら進みます。このルートは西側からの冷たい風の吹き上げが厳しいのです。その風をしのげて、ビバークできるポイントを探します。その結果、いくつかポイントを確認できました。うち1か所は、明らかに幕営跡がありましたね。

そろそろ日が暮れるなと思っていたら、なんと日が差してきました。意外にお日さまは高い。まだ、進めそうです。しかし、夕方になると山の天気はきまぐれです。ぱらぱら雨が降り始めました。しかし、雲の様子や空の色を見て、一時的な雨だと判断し、カッパも着ずに先を急ぎます。

17:18 小河内岳
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ガスで眺望はありませんが、まだ明るい。更に進みます。このルートは、コースタイムが甘いという印象があるので、50%を目安に進みます。さすがにこの時間になると、すれ違う人は少ないのですが、烏帽子岳手前で2人組に出会いました。途中でビバークでしょうか。

18:24 三伏峠小屋
高山裏から約3時間で到着です。幕営とはいえ小屋に夜遅くに到着するのはためらわれるので、なんとか明るい時間に到着できて、ひと安心です。小屋で幕営料(600円)とトイレ利用料(100円)を払い、缶ビール500ml(800円)を購入してシェルター設営。シャツを脱いでのんびり過ごします。アルファ米の夕食を食べ、ソーセージをつまみにビールを飲んで、20時前には横になりました。

この日のルート、コースタイムは24時間45分のところを13時間44分でした。休憩・食事&立ち話込みで55%なら上出来でしょう。21時頃、どこからのテントから声が。「皆さん、お休みかと思いますけど、星がすごいですよ!」眠れなかった僕は、すかさずシェルターの入口を開けて空を見上げました。本当に、こぼれんばかりの星空でした。
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by makani_tomo | 2009-08-17 01:16 | 昇る・登る
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