走る!飲む!読む!

『ポトスライムの舟』 津村記久子

『ポトスライムの舟』 
津村記久子
文藝春秋3月号

第140回の芥川賞受賞作品です。
毎回、芥川賞の受賞作品は読んでいます。言ってみれば、ひとつの定点観測的な感覚です。

ようやく今年度の講義も終わり、好きな本を読むことが出来ます。どうしても、講義が続いている間は、講義資料や新しい(講義関連の)著作を読むことに時間が取られてしまい、なかなか余裕がありません。

さて本作品は、工場で契約社員として働きながら、他にもアルバイトをこなしながら、生活している女性と、彼女を取り巻く母や友人達を描いています。現代的な状況設定と言えます。

世界一周の船に乗ることを漠然と希望し、そのための節約と日々の生活と、その中で起こる様々な出来事。主人公にとって、激的な出来事や変化が起こるわけではないけれども、そういう日常の営みの中で、なぜかポトスの存在だけが、天然色を感じさせます。

途中、心がキューっとなる箇所があるのですが、それは個人的な感覚かもしれないので、あえて書きませんが、奈良という土地を思い浮かべながら、そこに自分を置いてみながら読んでいました。スッーっと心の中に入り込んできて、スッーと消えていく、そんな作品です。

それにしても、最近の芥川賞の受賞者には、大阪というか関西出身の人が多くないですか?今回の津村さん、前回の川上未映子さん、2006年の伊藤たかみさん、2004年のモブ・ノリオさんなどなど。ああ、久しく関西に戻っていないので、行きたくなりました。
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by makani_tomo | 2009-02-24 17:01 | 読む
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