走る!飲む!読む!

『国富論』 アダム・スミス 

ウィルス性と思われるおなかの風邪から、何とか復調しました。

昨日は、どうしても会社に行く必要があったために、ふらふらしながらも出社してきたのですが、あまり食べていないので、身体に力が入らないことに加えて、頭がクラクラする感じです。どうも、血糖値が下がっている?そんな気がしたので、お昼には、少し甘いパンを2個。その後、夕方になっておなかの調子が崩れないことを見極めてから、ベーグルを1個。少し持ち直してきました。

夕食には野菜スープなどを普通に食べ、さすがに冷たいビールは控えましたが、暖かい焼酎の(薄い)お湯割りを飲みながら、講義の準備をしておりました。

『国富論』 上・下
アダム・スミス
山岡洋一 訳
日本経済新聞社
上巻3,780円,下巻4,200円

今週来週のテーマは政策なのですが、その中でも公共事業や社会資本といったものを取り上げます。この分野の政策を考える上での原点的な著作の一つに、アダム・スミス(1723-1790)の『国富論』があります。(原題は『An Inquiry into The Nature and Causes of The Wealth of Nations』直訳すると『国の豊かさの本質と原因についての研究』)

本書は、『国富論』の邦訳としてはもっとも新しいものだと思います。訳者の山岡洋一さんは、政治経済関係の書籍の翻訳家として著名な方ですが、今回の翻訳にあたっては入手できる限りの過去の邦訳を読み、それらの良い点悪い点を考慮した上で、新たな翻訳を手掛けたのだとか。名著と言われる古典の翻訳というのは、大変な作業です。

僕も挑戦してみたいとお考えの方には、ちゃんと原著がPDFファイルで公開されています。なにせ、1776年の著作ですし、著者は1790年になくなっていますので、著作権の保護期間は切れているのです。ご興味のある方は、The Online Library of Liberty をご覧になってください。

ところで、いまさら『国富論』?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、確かに200年以上前と今とでは、国家のあり方や経済状況など大きく異なっています。明らかに誤りであると後に実証されている記述も見られます。しかし、本書の大きな魅力は、ギリシア・ローマ時代からの長い人間の営みの中での、人々の行動や国家のあり様を論じている点にあると思うのです。経済書というよりは、歴史書といってもいいくらいです。(200年前の著書ですから、あながち誤りではないですよね。)

例えば、国家の経費における「防衛費」という項目では、狩猟民族や農耕民族の時代からの戦のあり方に始まり、ローマ軍のあり方、文明が武器を進化させるに連れての戦い方の変化など、主権者側から見た軍隊の育成維持についてコンパクトに論じています。

山岡洋一さんの新訳が読み易いと言うこともあると思います。来年度の講義では、院生達の必読書にしてもよいかと考えたくらいなのです。ただ、学生達に買って読みなさいというには、少々高いので、やめておきますが。皆さんの中でも、ご興味のある方は是非ご一読を。というほど、軽くはないですけど...
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by makani_tomo | 2009-02-13 10:55 | 読む
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